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イ・ジェフン、“出演作に外れなし”演技賞受賞多数の実力派俳優「捜査班長 1958」では“熱血刑事”に

WEBザテレビジョン

4月19日(金)に配信されるドラマ「捜査班長 1958」で、さまざまな演技賞を受賞経験のある実力派俳優イ・ジェフンが主演を務める。同作は韓国で記録的大ヒットとなった犯罪捜査ドラマ「捜査班長」の前日譚を描いており、破天荒な若手刑事が個性あふれる同僚刑事3人とチームを組み、権力の腐敗を暴くために奮闘するクライム・サスペンスだ。ドラマ「シグナル」(2016年)などで主演したジェフンが、主人公の“熱血刑事”パク・ヨンハンを演じる。ジェフンといえば、最終回の視聴率が21%を突破し、韓国で話題となったドラマ「模範タクシー」(2023年)で主演を務め、同年12月に開催された「2023 SBS演技大賞 」では大賞に輝いたことでも注目を集めた。今回は彼の過去のキャリアを紹介するとともに魅力に迫る。

■極限状態で戦う兵士役も話題に

大学生時代に俳優の道を志したジェフンは、多くの俳優を輩出した韓国芸術総合学校の演劇院で演技を学び、短編映画で俳優デビューを果たす。その後、20代後半で主人公の高校生・ギテを演じた映画「BLEAK NIGHT 番人」(2010年)、そして「凍てつく夜に」で「第32回青龍映画賞」の新人男優賞を受賞し、一躍脚光を浴びた。同作は学校内で形成される人間関係に悩む若者たちを描いており、ジェフンは自ら死を選択しまう重い問題を抱えたギテを好演した。

2011年にはその年の韓国映画界各賞を総なめにし、世界でも高い評価を受けた映画「高地戦」で、朝鮮戦争末期の激しい攻防戦の中、戦場の最前線で戦う韓国軍兵士のシン・イリョン大尉役に抜てき。終わりが見えない戦場で味方を虐殺した事実に苦悩し、モルヒネ中毒に陥りながらも最前線で戦い続ける兵士を演じ切った。当時まだ新人俳優だったにもかかわらず説得力のある彼の演技力は、同作で共演したシン・ハギュンやコ・スら名うての俳優にも引けを取らない存在感を示し、「第20回釜日映画賞」「第31回韓国映画評論家協会賞」のそれぞれで新人男優賞を獲得した。

そして15年の時を隔て、よみがえる初恋の記憶を切なく描いた恋愛映画「建築学概論」(2012年)では、建築学科に通う大学生のスンミン役を務め、音楽科の女子学生のソヨン(ペ・スジ)に恋するも奥手な青年を演じ、デビューして数年で幅広い役柄に扮(ふん)する役者へと成長を遂げる。

■日本でもリメイクされた人気ドラマの主人公として人気を確立

次々大ヒット映画に出演し、着々とキャリアを積み上げるジェフンだったが、2012年に兵役に伴う軍入隊でしばらく俳優活動を離れることになる。約2年の兵役期間を経て、俳優活動を再開した彼は日本でも坂口健太郎主演でリメイクされたドラマ「シグナル」で、主人公のパク・ヘヨンを熱演した。

同作はジェフン演じるプロファイラーのヘヨンが過去の世界と現在をつなぐ壊れた無線機を通じて、交信する“過去の世界の刑事”イ・ジェハン(チョ・ジヌン)らと共に未解決事件の解決に挑む姿を描いている。爆発的にヒットした同作は斬新なストーリーや俳優陣の演技が高く評価され、2016年度の「百想芸術大賞」をはじめ各アワードで9冠を受賞し、彼の代表作になり、世界的にブレイクした。

■オムニバス映画では、監督・脚本を手掛けマルチな才能を発揮

出演した作品の多くがヒットすることから、いつしか「イ・ジェフン出演作に外れがない」とも言われるようになるほど、名実ともに俳優としての地位を磨き上げてきたジェフン。描かれたストーリーのテーマもさることながら、彼の演技力の深さがより堪能できる作品としてNetflixオリジナルドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺産整理士です」(2021年)も挙げたい。

同作は故人が残した遺産整理を通して、彼らが生前に伝えたかったメッセージをひもとく物語。遺産整理士として働く甥のハン・グルのもとに突然現れるのがジェフン演じる、刑務所から出所したばかりの叔父のチョ・サングだ。

急死した兄がグルの後見人になるようサングに遺言を遺していたことから、泣く泣く甥と一緒に共同生活を始めることになるのだが、グルと出会ったことで次第に自分のつらい過去に向き合っていくサングの姿にはこちらも感情移入してしまうほど彼の思いが伝わってくる。

また最初は、アスペルガー症候群のグルのことを雑に扱うサングだったが、不器用な彼なりに理解し合おうとしていく姿やグルを守る姿には演技と分かっていながらも心に響くシーンとして印象深い。

俳優として第一線で活躍する一方で、2021年には動画配信サービス「WATCHA」の企画による短編4作品のオムニバス映画「UNFRAMED」で初めて監督業に挑戦。ジェフンの他3人の俳優たちが監督を務める中、ジェフンは真面目な青年が一攫千金の夢を見て人生の全てを注ぎ込む株取引の世界を描いた「ブルーハピネス」で監督・脚本を務めた。またジェフンたってのオファーで、主演にはチョン・ヘインを起用。新たなフィールドでマルチな才能を見せつけている。

■出演最新作は伝説的ドラマの前日譚

そんなジェフンが、最新作「捜査班長 1958」では1958年の韓国・ソウルを舞台に地方から赴任してきた田舎者刑事・ヨンハンを演じている。

本作は破天荒な若手刑事が個性溢れる同僚3人とチームを組み、権力の腐敗を暴くために奮闘する作品。韓国で記録的大ヒットとなった伝説的ドラマ「捜査班長」の前日譚を描く。古き良き捜査ドラマのロマンスとユーモアが詰まったストーリーが現代に復活。

地方から赴任してきた牛泥棒専門の田舎者刑事ヨンハンが、狂犬とあだ名される後輩のサンスン(イ・ドンフィ)、怪力を誇る青年ギョンファン(チェ・ウソン)、エリート新人のホジョン(ユン・ヒョンス)の3人とチームを結成し、醜悪な犯罪に立ち向かう。汚職にまみれた刑事たちの中で、信念を貫くヨンハン。彼の型破りな捜査と熱い信念で、チームは堕落した権力に立ち向かい、人々のための刑事に生まれ変わるべく成長していく。

「シグナル」でも同じく刑事役として出演しているジェフンだが、本作ではどんな手法で事件を解決していくのかにも注目したい。

なお、「捜査班長 1958」は4月19日(金)より毎週金・土曜1話ずつディズニープラスのスターで見放題独占配信(全10話)。

◆文=suzuki


 
   

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