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「泊まれる本屋」ブックホテルで、最高の読書体験を

marie claire

「三木屋」(兵庫・城崎温泉)

城崎温泉は、「小説の神様」と呼ばれた文豪、志賀直哉の名作『城の崎にて』が生まれた場所だ。城崎温泉街の中心にある創業350 年の日本旅館「三木屋」に一歩足を踏み入れると、ゆっくりと時が流れる静かな空間が広がる。

⾧期滞在する湯治客のために図書室があった歴史にちなみ、志賀直哉が初めて城崎温泉を訪れてから100 年後の2013 年、ラウンジスペースにライブラリーが設置された。ブックディレクターの幅允孝が手掛けた「本を読みたくなる本棚」には、名作から装丁に関する本、作家の旅本、本のある空間の写真集など約300冊の本が並ぶ。

松本十帖「松本本箱」(長野県・松本)

全室に源泉かけ流し露天風呂が付いている松本十帖「松本本箱」は、「豊かな知と出会う」をコンセプトにしたブックホテル。むき出しの鉄筋コンクリートを生かしたモダンな空間が印象的で、デザイナーやプランナーなど、クリエイティブな職業の人が好んで訪れるという。

施設内にある「本の世界に浸(つ)かる」をコンセプトにした「オトナ本箱」は、大浴場だった場所を改装して造られており、浴槽に座って本を読むことも。「こども本箱」に所蔵された2000冊の絵本を含め、館内では1万2000冊の本を楽しむことができる。

文学温泉旅館「夢十夜」(神奈川・湯河原)

夢をコンセプトにした「夢十夜」は、90年以上続いた老舗温泉旅館を文学温泉旅館にリブランドして2022年に開業。旅館名は、不思議な夢をつづった夏目漱石の短編集『夢十夜』から付けられた。天井から雨のように降り注ぐ本、壁に飾られた本など、館内のいたるところに文学があふれている。

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古さと新しさをミックスした不思議な空間には、時間を忘れて読書に浸れる仕掛けがいっぱいだ。本を主役にした部屋には、テレビの代わりに 100 冊の本やハンモック、コーヒーミルが置いてあるなど、読書を満喫するアイテムが充実しているのもうれしいポイント。

「芝パークホテル」(東京・芝公園)

2020年から2023年にかけて全館リニューアルした芝パークホテルは、銀座蔦屋書店の監修により、約1500冊の書籍を備えたライブラリーホテルとして生まれ変わった。正面玄関から中に入ると、1階から2階フロアへと上がる階段を囲うように設置された高さ約7mの大書棚が目に飛び込んでくる。そのフォトジェニックさから、宿泊客の写真撮影スポットにもなっているという。宿泊者専用のライブラリーラウンジでは、「おもてなしコンシェルジュ」がおすすめの本を案内してくれる。

text: Tomoko Hagimoto

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