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『9ボーダー』にドラマファンが夢中になる3つの理由 新たな“松下洸平沼”にハマる予感

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『9ボーダー』©TBS

 川口春奈が主演を務め、木南晴夏、畑芽育、松下洸平、井之脇海、木戸大聖らが共演する金曜ドラマ『9ボーダー』(TBS系)が、いよいよ4月19日よりスタートする。

参考:【TBSドラマ合同会見】川口春奈は流行語大賞狙いを宣言

 本作は19歳、29歳、39歳と、各年代のラストイヤー=「9ボーダー」真っ只中の3姉妹を主役としたヒューマンラブストーリー。プロデューサーを新井順子、脚本を金子ありさが務める。主演の川口を合わせて考えると、2021年にTBS系で放送された『着飾る恋には理由があって』(以下、『着飾る恋』)のチームが再集結したことになる。

 飲食業のトータルプロデュース会社で働く29歳の大庭七苗(川口春奈)は、最年少でブランド戦略部の副部長に抜擢された、仕事ができるしっかり者。しかしキャリアアップによって雑務が増え、大好きだったクリエイティブな仕事だけではなく、恋愛からも遠ざかっており、気がつけば周りはみな結婚し、家庭を持つ状況に。七苗はこんなはずではなかったと、なんとも言えないやりきれなさを抱えていた。そんなある日、七苗はバルで働くコウタロウ(松下洸平)に出会う。ある事情を抱えているコウタロウを最初は不思議に思う七苗だったが、次第に心惹かれていく。

 まだ放送前だが、『9ボーダー』にドラマファンが夢中になる3つの理由がある。

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●脚本・金子ありさの丁寧な人間描写

 『着飾る恋』はインテリアメーカーの広報担当として、また自社の宣伝のためにインフルエンサーとして奮闘する真柴くるみ(川口春奈)がシェアハウスを通して価値観の異なる人々と友情を深めたり、恋に振り回されたりする中で、自分自身の価値観を見直し、自分らしく生きていこうとする姿を描いたラブストーリー。この作品は、くるみが長年片思いをしている社長の葉山(向井理)とシェアハウスで出会った駿(横浜流星)の間で揺れ動く、王道の“ラブコメ”でありながら、身近な人の温かさや優しさが心に染みる人間ドラマでもあった。

 仕事でうまくいかず、くるみが家で落ち込んでいると必ず誰かが元気づけようと声をかけるのだ。それに、どんなに仕事で背伸びをしていても、家では余計な力が抜けて、ありのままの自分が出てくるもの。脚本を担当した金子は仕事を頑張る女性の頑張りとその裏にある葛藤だけではなく、男性のだらしなさや不器用な優しさをも、余すところなく、丁寧に描いていた。『9ボーダー』 は“モヤり”“焦り”を抱えながらも恋に仕事に立ち向かう3姉妹が物語の中心となる。金子が各年代の女性をどのように描くのかに注目したい。

●名作を生み出し続けているプロデューサー・新井順子

 プロデューサーの新井は、『着飾る恋』以外にも数々の名作を生み出してきた。本作に出演する松下洸平とは『最愛』(2021年/TBS系)でタッグを組んでいる。この作品は、連続殺人事件の重要参考人となった梨央(吉高由里子)と、彼女を取り調べる刑事・大輝(松下洸平)、そして彼女を守ろうとする弁護士・加瀬(井浦新)の関係と、連続殺人事件の謎が複雑に絡み合ったサスペンスドラマ。考察要素もあったが、それぞれの複雑な感情が入り混じった濃厚な人間ドラマの側面もあった。刑事として殺人事件の真相を掴むも、最後の最後で梨央に本当のことを伝えられなかった大輝の姿に切ない気持ちになった視聴者も多かったことだろう。

 他にも新井が携わった作品には『アンナチュラル』(2018年/TBS系)や『MIU404』(2020年/TBS系)がある。これらの作品では震災や危険ドラックがテーマとなった回があったが、変に重くなりすぎず、かといって軽くなりすぎず、絶妙なバランスで現代の問題がしっかり捉えられていた。本作のテーマである、各年代のラストイヤーという、本人にとっては“大切な一年”をどう見せてくるのか楽しみにしたい。

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