が、桜花賞の切符を得られなかったのは、逆によかったのかもしれない。本質的にはマイラーではなく、距離が延びていいタイプだからだ。
前走後は短期放牧でリフレッシュ。ここを目標に乗り込み量も豊富で、中間の稽古内容もよかった。
「また一段とたくましくなった。動きも滑らかで軽快。いい雰囲気に仕上がっている」と、厩舎関係者が口をそろえるほどだ。
母系にベーカバド(パリ大賞典)×コマンダーインチーフ(英・愛ダービー)×チーフズクラウン(GⅠ8勝)とスタミナのある種牡馬が交配されており、距離が延びてこその馬。欧米の一流牝系の血筋であり、血統的背景からも東京の芝2000メートルの舞台は合っているはずで、良馬場ならチャンスは十分とみた。
逆転候補に挙げたいのは、ユキワリザクラだ。未勝利を勝ち上がったばかりだが、先行してしぶといタイプ。サトノダイヤモンド(菊花賞、有馬記念)産駒で、こちらも距離が延びていいタイプである。
広告の後にも続きます
母系も優秀で近親、一族にゼンノエルシド(マイルCS)など活躍馬がズラリといる良血。オークスに出走させたい素質馬だ。 西のメイン、マイラーズCは、ノースザワールドに期待する。
ここにきて充実ぶりが目立ち、末脚に鋭さが加わった。この中間も順調そのもの。京都は初めてになるが問題はない。