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新感覚Jホラー『変な家』は、ここが変だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

TOKYO HEADLINE

 こんにちは、黒田勇樹です。

 暖かいを通り越して、急に暑くなってきた今日この頃。皆さん、お元気でしょうか?

 海の向こうから流れてくるさまざまなニュースをぼんやりと眺めながら、いろいろな意味で世の中は大変だなあと思いながら映画を見る日々となっている今日この頃です。

 今週もぼちぼち始めましょう。

 オカルト専門のユーチューバーが、間取りの「変な家」の謎に挑むというストーリー。
 なんとなく「リングとか呪怨みたいな系統かな〜」と、思いながら観に行ったのですが、どちらかというと、その進化系でもあり、新しいジャンルになりそうという感じでした。

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 上述した正統派Jホラーのテイストも入れながら、アメリカンな動的なアクションホラーのテイストになる場面があったり、主人公がユーチューバーという設定なので、その彼が常にスマホで動画を撮ってるので、そのカメラ映った視点の映像を効果的に入れていて『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』とか『パラノーマル・アクティビティ』みたいな、参加型で恐怖を味わえる様な場面も、巧みに使われていました。

 んで、その様々なテイストをつなげる軸になるのが「ミステリー要素」。
 日本人、ミステリー大好きですからね。毎日毎日よくもまあ、刑事ドラマがネタ切れせずに続いているのか不思議ですが、一つ確実なのは「需要があるから」でしょうね。

 このミステリー要素の重要なキーパーソン、ミステリー好きの変わり者の設計士。
 主人公とは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティとドクみたいな関係になっていきます。
 演じるのは、名優・佐藤二朗さん。さすがの演技力で「変人」を表現されていました。
 惜しむらくは、そのデフォルメが周りと周波数がちょっと合っていなくて、浮いている様に見えてしまったことと、普段の活躍がコメディ多めな印象なので「あれ? ふざけてるのかな?」と、頭をよぎってしまったこと。
 浮いて見えること自体は、役柄的にも全然問題ないのですが「誰かバランス撮ってあげればよかったのに」と少しだけ思いました。
「バック〜」のドクも同じ様なド変人なんですが、あれが成立してるのって、周りがそこに周波数を合わせて、ちょっと役に強めのデフォルメをしているからなんですよね。

 冒頭に「新しいジャンルになりそう」と書いた通り、そういう初めて観るものに人間は「変」という違和感を覚えて、それが徐々に流行ってジャンルとして確立されていくものだと思うので、今のうちに唾を付けておくことをオススメします。

 最後にひとつ、斧で割ったドアを、普通に引き戸として開けて出てきたところだけはめちゃめちゃ笑いました。注目です。

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