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キズナ産駒の3歳馬が大躍進 皐月賞馬と桜花賞3着馬に共通する血統構成とは?

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キズナ産駒の3歳馬が大躍進 皐月賞馬と桜花賞3着馬に共通する血統構成とは?(C)netkeiba.com

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆血統で振り返る皐月賞

【PickUp】ジャスティンミラノ:1着

 現3歳の世代別種牡馬ランキングは、キズナがエピファネイアを抑えて第1位。前年よりも血統登録頭数が61頭増え、なおかつ繁殖牝馬の質が急上昇したことが原因であり、たまたま偶然ではありません。その背景には、大活躍した初年度産駒が3歳春を迎えた時期の種付けだった、という事情があります。ノーザンファーム生産馬が9頭→32頭と劇的に増加したことが大きく、ジャスティンミラノを含めて重賞を勝った3頭はいずれも同ファームの生産馬です(他の2頭はシックスペンス、クイーンズウォーク)。

 本馬と同じ「キズナ×エクシードアンドエクセル」の組み合わせは、3頭デビューしていずれも2勝以上を挙げており、ほかに桜花賞3着馬ライトバックが出ています。ニックスといえるでしょう。ジャスティンミラノとライトバックは、3代母の父がダルシャーンであるところまで共通しています。母の父エクシードアンドエクセルは、ダンジグ系の豪チャンピオンサイアーですが、現3歳の有力なキズナ産駒は、シックスペンス、ライトバック、サンライズジパングを含めて、母方にダンジグを持つものが目立ちます。

 半姉マジックアティテュードはベルモントオークス招待S(米G1・芝10ハロン)の勝ち馬で、サンタラリ賞(仏G1・芝2000m)2着。もう一頭の半姉ミッションインパシブルはサンドリンガム賞(仏G2・芝1600m)を勝っています。母マーゴットディドはナンソープS(英G1・芝5ハロン)の勝ち馬。母と姉がいずれも一流の成績を残しているので、将来種牡馬としても大いに期待できるでしょう。

 スローペースでもハイペースでも崩れないレース運びの上手さは大きなアドバンテージ。日本ダービーの2400mも問題ありません。

◆血統で振り返るアーリントンC

【PickUp】ディスペランツァ:1着

 母ルパンIIは名繁殖牝馬です。アメリカで生まれ、現役時代はイギリスで2戦未勝利。2017年11月、英ニューマーケットのタタソールズディセンバーメアズセールで浦河の谷川牧場が購買しました。初仔ルピナスリード(父ダイワメジャー)は芝短距離で良績を挙げてオープンクラスまで出世し、2番仔ファントムシーフ(父ハービンジャー)は共同通信杯を勝って皐月賞3着。そして、3番仔ディスペランツァはアーリントンCを制覇しました。

 2代母プロミシングリードはプリティポリーS(愛G1・芝10ハロン)を勝った名牝で、名種牡馬ダンシリと100%同血の関係にあります(父が同じで母同士が全姉妹)。ファントムシーフはダンシリ≒プロミシングリード2×2という大胆な同血クロスが話題になりましたが、本馬はそうした仕掛けはありません。父がなんであれ走っているように、純粋に母の能力が抜きんでています。

 ルーラーシップ産駒は、活躍馬のほとんどが母方にサンデーサイレンスを持つ配合から誕生しており、同産駒の収得賞金上位20位を見てもサンデーを持たない繁殖牝馬から生まれた仔はいません。つまり、優れた産駒はサンデーの切れ味やスピードといった要素を取り込む必要があるということです。ディスペランツァは、母が輸入繁殖牝馬なので、もちろん母にサンデーサイレンスを持っていません。にもかかわらず、上がり勝負の重賞を鮮やかに差し切りました。母ルパンIIのポテンシャルの高さにはあらためて感心させられます。



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