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『光る君へ』ファーストサマーウイカの佇まいが面白い “推し”と出会った“清少納言”誕生

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 道長への思いを心に秘めて過ごすまひろにとって、『蜻蛉日記』の切なさは胸にしみるものがあった。まひろは月を眺めながら、作者である寧子の言葉を思い返す。

「書くことで、己の悲しみを救った」

 まひろもまた、自身の悲しみを書くことで救うのかもしれない。

(文=片山香帆)

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