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羊たちのやさしさにグっとくる。悲しみを抱えてやってきた1匹の羊を大歓迎で出迎える

カラパイア


 その羊は飼い主に見捨てられ、深い悲しみを抱えながら動物の救済施設にやってきた。連れてこられたトラックから降りたメスの羊は芝生の上を少し歩くと足を止めた。

 奥には羊たちの住処があり、大勢の羊たちが彼女の到着を待っていたのだ。彼女の姿を見た羊たちは、大急ぎで駆け寄ってきた。

 これから仲間になる羊に歓迎のあいさつをするためだ。羊たちはメス羊に近づくと体を寄せて、「これからずっとよろしくね」とジェスチャーで示した。これには見ている人間もグッときちゃうんだ。
 

飼い主に見捨てられた羊が救済施設にやってきた

 アメリカ、ニューヨーク州ハイフィールズには、家畜動物たちの救済と保護を行っている「ウッドストック サンクチュアリ」がある。

 この日、1匹のメスの羊「ニコール」が施設スタッフにトラックで連れられやってきた。

 ニコールはこれまで何度も出産を繰り返していたが、一度も赤ちゃんが元気に育ったことはなかった。彼女を検査したところ、乳房に問題があることがわかり、赤ちゃんにきちんと授乳ができていなかったようだ。

 産んでも産んでも、生きて育つことはない赤ちゃんたち。ニコールは何度も悲しみと喪失感を覚えながらも、なんのケアもしてもえなかった。

 さらに農場主は、子供が産めないのなら必要ないとニコールを処分しようとしていたのだ。

 その事実を知ったウッドストック・サンクチュアリのスタッフは救済に向かい、この施設へ保護されることとなった。

たくさんの羊の仲間たちが出迎え歓迎してくれた

 一定の隔離期間を終えたニコールはトラックで施設へと運ばれた。トラックを降りたニコールは足を止めた。奥の小屋の前には大勢の羊たちの姿が。

 すると羊たちは一斉に走り出し、ニコールのところまで駆け寄ってきた。

 羊たちは新たに仲間に加わる彼女を歓迎し、暖かく迎え入れてくれたのだ。

 「ようこそ!」「よく来たね」「これからは一緒になかよくやろうな」と言わんばかりに、ニコールに体をくっつけて挨拶をしているようだ。

 ついてそうそう、たくさんの仲間に受け入れられたニコール。これからはこの施設で、みんなといっしょに幸せに暮らす日々が続くことだろう。

 この動画がTikTokに投稿されると、「羊たちがこんなに愛情深かったなんて知らなかった」、「とてもやさしい世界だ」、「みんなが体を寄せて”よろしくね”って挨拶をしているようだ」、「私も羊だったらすぐに仲間ができたのに」などのコメントがあがった。
TikTokで動画を見る

仲間同士で絆を深める羊たち

 群れで暮らす羊は社会的な生き物で、仲間同士で絆を深めあう。特に過去に辛い経験を持った羊同士は密接な関係を築くという。

 トラウマを負うようなひどい目にあった羊は、仲間の存在でその傷が癒されていく。自分にその経験があるから、他の羊にもやさしくなれるんだそうだ。

Written by parumo

 
   

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