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『ラストマイル』で石原さとみら6年ぶりに再結集! 『アンナチュラル』が愛される理由とは

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『ラストマイル』©2024「ラストマイル」製作委員会

 満島ひかりが主演を務め、岡田将生との共演で2024年夏に公開されるオリジナル映画『ラストマイル』に、ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)から主演の石原さとみをはじめとするキャストが出演することが明らかになった。

参考:『ラストマイル』に石原さとみら『アンナチュラル』キャスト出演決定 6年ぶりの再集結に

 本作は、ドラマ『アンナチュラル』と『MIU404』(TBS系)の世界線と交差する“シェアードユニバース”のノンストップサスペンス。2つのドラマを手がけた、監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再びタッグを組む。

 今や、流通業界最大のイベントのひとつとなった「ブラックフライデー」の前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展していく。その連続爆破事件で犠牲になった人たちの遺体から、事件の真相を解明していくのが、死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」のメンバーだ。

 UDIラボに所属する法医解剖医・三澄ミコト役の石原と、同じく法医解剖医・中堂系役の井浦新、UDIラボ所属「三澄班」の臨床検査技師・東海林夕子を演じる市川実日子と、「中堂班」の臨床検査技師・坂本誠を演じる飯尾和樹(ずん)、UDIラボ所長・神倉保夫役の松重豊といったお馴染みの面々が再集結。

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 さらに、6年前はUDIラボでバイトをしており、今は東央医大の研修医となった久部六郎役の窪田正孝、ミコトの義母であり弁護士の三澄夏代役・薬師丸ひろ子、遺体を運搬するフォレスト葬儀社の木林南雲役・竜星涼、そしてすでに出演が発表されていた大倉孝二演じる刑事・毛利忠治といつもコンビを組んでいた、西武蔵野署の刑事・向島進役の吉田ウーロン太も出演することが分かった。

 『ラストマイル』の公式X(旧Twitter)は、前夜に「#ラストマイる」というハッシュタグとともに「0412 8:00」と投稿。脚本家の野木も引用ポストで「る」とコメントしていた。これらは『アンナチュラル』のオープニングで「アンナチュラる」と表示されるテロップにかけたものとみられ、ファンの間で「『アンナチュラル』関連の新情報か」という憶測も広がっていた。そして一夜明け、まさかの主要キャスト全員集合という期待を大きく上回る今回の発表にファンは大興奮。歓喜の声がXで続々と投稿され、「#アンナチュラル」がトレンド入りを果たした。同時に、『MIU404』の星野源演じる志摩一未、綾野剛演じる伊吹藍ら「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」メンバーの出演を望む声も挙がっている。 

●監督・塚原あゆ子×脚本・野木亜紀子の“再タッグ”に高まる期待

 『アンナチュラル』の放送から6年、『MIU404』の放送からは4年。新しいものが次々と生まれてはものすごいスピードで消費されていく社会において、2つのドラマがこれほどまでに長く愛される理由はいくつもあるが、やはり特筆すべきは監督塚原と脚本の野木の相性の良さだろう。二転三転するスリリングでスピード感のある展開の中にいくつもの伏線を張り巡らせ、なおかつ、各登場人物の複雑な心情を紡ぐ野木。塚原はそれらを一つの取りこぼしもなく丁寧に拾い上げながらドラマチックに演出し、観る人の高揚感を高める。大胆さと繊細さが共存する2人の作品は毎話が完成されていて、観終わった後に心地の良い疲労感に襲われることが多い。

 また、野木は社会問題をエンターテインメントに昇華させる力に長けた脚本家だ。『アンナチュラル』でも、『MIU404』でも、いじめやパワハラ、煽り運転、フェイクニュース、外国人労働者問題など、現代社会が抱える複数の問題にメスを入れ、観る人の年齢を問わない形でその実態を描き出した。『アンナチュラル』の最終回でミコトに「不幸な生い立ちなんて興味はないし、動機だってどうだっていい」と言わせる一方、『MIU404』では一貫してピタゴラ装置のように「誰と出会うか、出会わないか」で人生が変わってしまうということが示唆されるなど、反省的で、流動的で、あらゆる人の目線に立った一人ひとりのドラマに私たちは無関係ではいられなくなる。

 加えて、米津玄師が手がけた主題歌にも言及せざるを得ない。『アンナチュラル』の主題歌「Lemon」の「夢ならばどれほどよかったでしょう」というフレーズを聞けば、長時間労働による過労で事故に遭い、アスファルトに寝そべって花火を見上げた佐野祐斗(坪倉由幸)を、『MIU404』の主題歌「感電」の「たった一瞬の このきらめきを」というフレーズを聞けば、銃で撃たれて重傷を負いながらも暴力団から持ち逃げした大金を女子児童慈善団体に寄付し、死の間際に満足そうな笑みを浮かべた青池透子(美村里江)を思い出す。主題歌が流れ出すタイミングもさることながら、物語との親和性が高く、いつまで経っても彼らの痛みが自分ごとのように胸に迫るのだ。

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