【DDT】ザックがクリスとの英国コンビで上野&MAOと熱闘ドロー 「次DDTに来る時はIWGP世界ヘビー級王者として」

　『April Fool 2024』が7日、東京・後楽園ホールで行われ、ザック・セイバーJr.がDDT初参戦。クリス・ブルックスと英国コンビを結成し、KO-D無差別級王者・上野勇希&DDT UNIVERSAL王者・MAOのシングル王者タッグと30分時間切れドローの熱闘を繰り広げた。

　DDT初参戦となったザックはいきなり上野と対峙。目まぐるしいレスリングの攻防を繰り広げた。場外戦に転じると、バルコニーでMAOと乱闘。ザックが卍固めを決めた。ならばとDDTマスコットキャラクターのポコたんがMAOに加勢。怒ったザックはポコたんの頭部をもぎ取る暴挙に出た。リングに戻ると、上野&MAOがプラスチックケースを投入。そこにザックを叩きつけてDDT流の洗礼を浴びせた。

　ここから再びノンストップの戦いに。上野のシャイニングウィザードをキャッチしたザックはアンクルホールドへ。さらに変型腕固めで絞め上げ、腕十字を狙ったが、これはMAOがキャノンボール450°で阻止。上野がクリスにカナディアンデストロイヤー、MAOがクリスに宇宙人プランチャを決めた。終盤には上野とザックがエルボー合戦で火花。上野がWRを狙ったものの、タイムアップとなった。

　シングル王者コンビと英国コンビによる豪華タッグ対決は熱戦の末に30分ドロー。「いろんな壁があったと思うけど、来てくれてありがとう」と感謝した上野が「ザックさん、何でDDTに出たかったんですか?」と問うと、ザックは「僕は日本プロレスのオタクです。この試合はドリーム。素晴らしい。クリス、長い間、友達。初めて組んだね。楽しかった」と流ちょうな日本語で返答。「今日勝ってない。もう1回お願い!」と再登場をアピールし、「DDTの皆さん、また会いましょう」と再会を誓って締めた。

　バックステージでザックは「ウエノ、MAOと試合がしたかった。彼らが日本の若手レスラーのなかで最も面白い選手たち。MAOは面白い。ウエノは純粋だしバチバチファイトもできる。飛び技やパワー、速さもありながらちょっと怖い」とシングル王者二人に賛辞。「今日は引き分けだったけどウエノと再戦したい。シングルマッチならきっと面白いと思う」と希望し、「次DDTに来る時はIWGP世界ヘビー級王者としてリングに戻る」と新日本のトップに立っての再登場を見据えた。


【上野の話】「プロレスは人生なんです。クリスが紡いできたプロレス人生、今日はDDTにまた一つ大きな花を添えてくれました。今日で僕たちとザックがリングでつながって、これからも進んでいきます。僕はKO-D、MAOちゃんはUNIVERSAL持ってる。クリスはライバル、親友。ザックもIWGP獲るでしょう。そしたら今日つながった人生が、もっとプロレスを大きくすることでしょう」

【MAOの話】「最高。これは愛でしょう。俺ら昨日の夜、米国から帰って来て、今朝8時くらいに後楽園に来て。俺なんか2日で5試合やった。プロレス好きすぎ。帰って来てザックと試合して。DDT背負って胸張って、米国で(上野は)メイン張ってんだ。マイク・ベイリー、ぶっ倒したんだから、強いよな。スゲーよな」