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シャル・ウィ・ダンス?タコとサルサを踊りながら交流する海洋生物学者がいた

カラパイア


 アメリカのカリフォルニア州にあるモントレーベイ水族館では、さまざまな生き物が展示されている。今回はその中から、チカという名前のミズダコ飼育の舞台裏へご案内しよう。





Stuck on you: caring for our giant Pacific octopus

 こちらが今回の主役のチカさんだよ。では、海洋生物学者のルネ・カルバハルさんといっしょに、バックヤードへ行ってみよう。

 水槽の上階にやって来たよ。ここから中にいる生き物たちのお世話やメインテナンスをするんだね。

 ルネさんは長い棒のような道具を水の中に入れて、チカさんのほうに近づけると、チカさんの体色ががガラリと変わる。ルネさんを歓迎しているらしいんだ。

 そしてチカさんは自分からルネさんの方にやって来て、ルネさんの手に触手を絡める。歓迎のあいさつなのかな。

「彼女はボクのことを認識しているんじゃないかと思うんだ。それってかなりクールだよね」と語るルネさん。

 タコの足にある吸盤は、ニンゲンの皮膚に含まれている化学物質を感知するらしい。つまりチカさんは、ルネさんを「味わって」いるらしい。

 ルネさんは毎朝チカさんのところへやって来ると、大好きなサルサをかけることにしているんだって。実はこれにはちゃんとした理由もあって、ミズダコは4ヘルツから1,000ヘルツまでの音を感知することができるんだそうだ。もちろん、チカさんが音楽を認識できているのどうかはわからないけど。

 とにかくルネさんはチカさんの腕を取って、いっしょにダンスを楽しむことにしている。これにはチカさんの身体に触れることで、筋肉や肌の状態など、健康状態をチェックできるメリットもあるんだ。

 さらに今日はオヤツも持ってきたよ。チカさんの食欲は旺盛で、1週間で体重の7%にあたる量を食べるんだとか。

「チカは間違いなく、こうしてここで僕と交流したいんだと思う。これは彼らにとっても非常に良い刺激になるんだ。だって体中の筋肉を使い、感覚のすべてを使って餌を取りに来るんだから」

「生き物たち相手の仕事は、僕にとって情熱と驚きに満ちたものなんだよ。僕はこの水族館で働くのが夢だったんだ。そのためにわざわざ学校に入り直し、海洋生物学者になったんだからね。今僕は夢をかなえ、夢だった仕事に打ち込んで、素晴らしい生き物たちと一緒に働いている。夢をかなえるのは簡単なことじゃないけれど、誰にだってできることなんだ。だからみんなも、一生懸命勉強して夢をかなえてほしいな」

written by ruichan


※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。面白い動物情報を集めたマランダーの方にも是非訪れてみてください。
 
   

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