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美人ママ軍団にパシリにされた人生最悪の花見。最後は震えるヒドい目に…/びっくり体験人気記事

女子SPA!

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2019年4月6日 記事は取材時の状況)

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「昔から桜の花が大好きだったのに、これからは桜を見るたびに最悪の気分になってしまいそう……」と話す斉藤明日香さん(仮名・38歳・主婦)。なんでも、去年の花見で散々な目に遭ってしまったのだとか。

 ことの発端は、5歳の息子さんが通う幼稚園のママたちからのお花見のお誘い。「誘ってきたのは、旦那さんがエリートで美人ぞろいの、いわゆる“上位カーストママ軍団”。いつも5人の仲間でつるんでいて、他のママたちは寄せ付けない雰囲気があったので、『なんで急に私を誘ってきたんだ?』とは思いました。でも、断りにくいし正直ちょっと嬉しかったし、行くことにしたんです」

集合時間になっても現れないカースト上位ママたち……

 そして花見当日。残念なことに序盤から、不穏な空気が立ち込めていたといいます。

「『●●公園の△△広場で11時に待ち合わせね! 先に着いた人が場所取りしとこう!』と言われ11時ちょうどに到着したのですが、誰も来てない。まぁでもすぐに来るかなとシートを広げて待機するも、だーれも来ない

 で、11時半すぎにやっと、『ごめーん! バタバタして遅れちゃった!』とみんな一気にやってきて……。『あ、場所取りさせるために私だけ11時に来させたんだな』とすぐに気づきました」

 ムカつきと落胆で、楽しいお花見気分が一瞬で吹き飛んだという斉藤さん。

「でも、息子はお友達と遊べて楽しそうだし、持ち寄った総菜やスイーツも豪華。ママ軍団は私を放っておくことなく会話に引き込んでくれるし、気を取り直して楽しむことにしたんです」

 しかし、楽しいお花見タイムはすぐに終了。うまい具合にこき使われる“パシリタイム”が始まったのです。

「そのときママ軍団の1人はまだ来ていなかったのですが、4人のうち3人は小さな下の子がいて、1人は足をねん挫しているという状態。それを理由に、なんでもかんでも私にやらせる雰囲気に持っていくんです

 たとえば、下の子がいるAさんが『いったんゴミ捨ててくるね』と言ったら、ねん挫しているBさんが『妹ちゃん抱っこしていくの大変だし置いていったら泣いちゃうだろうし、私が行くよ』と言い出し、すると同じく下の子がいるCさんとDさんが『ねん挫してるのに無理しないで! 私たちが子どもと一緒に少しずつ捨ててくるから』と言い出して……。これって完全に、下の子がおらずケガもしていない私が『やる』と申し出ないと気まずい流れですよね? そんな感じで、飲み物の買い出しも遅れてきて道に迷ったママのお迎えも、ぜーんぶ私がやらされました

 動きっぱなしの斉藤さんをよそに、座りっぱなしのママ友軍団は気づけばみんなそこそこの酔っ払いに。そんななか、その日最悪の出来事が……。



服をビショビショに汚されて震える

「Bさんの息子くんが『おしっこー!』と言い出しBさんがトイレに連れて行こうとしたのですが、かなり飲んでいたので立ち上がりながらよろめいちゃってて。するとみんなが『危ないよ~』『ただでさえねん挫してるのに!』などと言い出して、やはり私が連れて行くハメになったんです」

 花見シーズンの公園のトイレは長蛇の列。うんざりしながら並んでいたところ、Bさんの息子がついに限界に。「もれる!」と騒ぎ出したとか。

「順番はまだまだだし、こうなったらもう、申し訳ないけど野ションさせるしかありません。Bさんの息子くんを抱えて、公園の出口付近の茂みまで必死でダッシュしました。が、もう少しのところでお腹付近がジワ~ッと生温かくなって……。そう、盛大におもらしされてしまったんです

 びしょ濡れで戻った斉藤さんを見て、さすがにBさんは謝罪を連発。

「子どもの粗相(そそう)を責めるわけにもいかないので『気にしないで』と返しましたが、内心ははらわたが煮えくり返ってましたね。なんで人をこき使って好き放題飲んでたヤツのフォローをしてこんな目に……と。Bさんの息子くんは着替えてまた楽しく遊んでいましたが、私は着替えなどなく濡れタオルでおしっこを拭き取ったので、さらにビショビショ。その日は花冷えで風も強めだったので、体が芯まで冷え切ってしまいました」

 早めに切り上げたものの寒気がおさまらず、その夜発熱してしまったという斉藤さん。

「本当に人生最悪の花見でした。自分で言うのもなんですが私はもの静かでニコニコしているので、使えそうだと目をつけられたんでしょうね。パシリ要員として誘われただけなのに、喜んでのこのこ出向いた自分が情けないです……」

 その後も何度かお誘いがあったそうですが、「もう二度とママ軍団の誘いには乗らない」と心に決め適当な理由をつけて断り続けたら、ターゲットが別に移ったとか。上位カーストママ軍団のしたたかさ、恐るべしです。

―シリーズ「春のトホホ」体験談―

<文/鈴木うみこ イラスト/やましたともこ>



 
   

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