2024年4月1日、岩手県一関市の老舗酒蔵・世嬉の一酒造のビールブランド「いわて蔵ビール」は、改名を発表した。
なんでも「エジプト蔵ビール」になり、ファラオ認定「はじまりのビール」を販売するのだという。
プレスリリースには、不思議な決断に至るまでの経緯が記載されていた。
いわて蔵ビールは、ビールの世界的コンペティション「ワールドビアアワード」で高く評価される商品を複数手掛けてきたブランド。
しかしスタッフたちはそんな現状に満足せず「どうしたらもっとおいしいビールが作れるのか」と、向上心をもって日々悩んでいるという。
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ファラオに認定されるビール造りの始まりは、そんなディスカッション中のことだった。
「基本が大切だよね~」「基本ってなんだろう!」「そもそもビールとは…」――そんな話をしていたら、ある行為に至ったのだという。
酒の神にお祈りしてみた結果
その行為とは、「酒の神様」にお祈りすること。
いわて蔵ビールを手掛ける世嬉の一酒造は、100年以上日本酒を作ってきた。日本酒造りをする人たちは、お酒の神様をまつる京都の松尾大社にお参りするなど、信仰も大切にしているという。
そこでビール造りにおいても、同様の精神が大切なのではないか、と考えた。
だから、神話に出てくる「酒の神」バッカスにお祈りすると……。