今回は飼い主さんのエピソードから、役立つ防災グッズを対策と一緒に5つご紹介します。
万一のときには“荷物を持って移動”
「台風の接近にともない、親族の家に避難したことがありました。リュック型のキャリーバッグは、両手が空くので、強風の中でも懐中電灯や避難用具が使いやすいです。ポータブルケージは、避難先で重宝します。猫が落ち着けるスペースを確保することは大切と実感しました」(山口県 M・Sさん)“リュック型のキャリー”を玄関に常置している
「東日本大震災のとき、私の出張中に猫2匹が被災しました。とくにケガなどはなかったものの、1匹は、その後の余震などをかなり怖がり、精神的に不安定になったので、一時、札幌へ引っ越し。現在は3匹の猫がいて、いざ避難するときのことも考えて、猫を運ぶためのリュック型のキャリーケースを玄関の近くに置きました」(東京都 K・Sさん)
4匹をいざというとき移動させるための“折り畳みケージ”
「東日本大震災のときは、地震が起こるたび猫たちは家の隙間などに隠れていました。津波が来る地域なので、いつでも避難ができる準備をしています。車用折り畳みケージは、かなりのスペースを確保でき、4匹の猫たちにはややきついかもしれませんが、重要な防災グッズです」(宮城県 F・Yさん)被災した地域には“生活物資が届きにくい”
「東日本大震災で被災したときは、電気・ガス・水道がストップしました。そのとき、生活物資が手に入りにくくなることを痛感しましたね。日用品の中でもフード、水は命にかかわるので大切。ふだんから多めに購入し、ライフラインが止まっても数日間を過ごせるよう備蓄しています」(福島県 E・Wさん)
ある程度の衝撃に耐えられ、“ケージの代わりにもなるキャリー”が安心
「豪雨で浄水場が浸水し、断水が3日間続いたことがありました。不幸中の幸いで、避難せずにすみましたが、備蓄していたペットボトルの水などはほんとうに重宝しましたね。
避難を想定して、ある程度の衝撃に耐えられ、ケージ代わりにもなるハードタイプのキャリーケースを、防災グッズとともにふだんから玄関前の廊下に置くようにしました。現在キャリーは、猫のくつろぎの場になっていますよ。
地震などが起こるとドアなどが開かなくなり、家の中に閉じ込められる危険性もあるため、できるだけ玄関のそばで避難準備ができるようにしています」(栃木県 T・Nさん)
いつ何が起こるかわからないからこそ、準備とシミュレーションをしておくことが大事です。また災害時には、愛猫も不安な気持ちになることも。そういうときこそ頼れる飼い主さんを目指し、愛猫が少しでも安心できる環境を作れるよう心がけたいですね。
参考/「ねこのきもち」2023年3月号『飼い主さんの被災エピソードに学ぶ 愛猫との防災シーン、このグッズが役立つ!』
文/宮田あゆみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。