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サンディエゴ発カナダ経由で “逆輸入” 山脇健斗のルーツと未来

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サンディエゴ発カナダ経由で “逆輸入” 山脇健斗のルーツと未来(C)GDO

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 3日目(30日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)

「僕のこと、覚えてますか?」――。昨年1月、PGAツアー「ファーマーズインシュランスオープン」にスポット参戦した蝉川泰果が、ロープの外を歩く青年から呼びかけられていた。声をかけたのは山脇健斗。かつて「世界ジュニア」で一緒だったことがある蝉川が、生まれ育ったサンディエゴエリアでの試合に出場すると知って会場に駆けつけたのだという。

同週に夕食をともにするなど旧交を温め、ことしからは同じ日本を舞台で戦うことになった。山脇の父・康一さんはテーラーメイドで社長を務めた人物で、兄・翔平さんもスリクソンのツアーレップとして米女子ツアーを中心に選手をサポートしているゴルフ一家。カリフォルニア大バークレー校を中退してプロの道へ進み、昨年は予選会を突破してPGAツアーカナダに参戦した(今季からPGAツアー・ラテンアメリカと統合)。

「初めてのツアーということもあって、カナダではあまりうまく行かなかった。(下部)コーンフェリーツアーで活躍して(PGAツアーへ)行くためには、まだまだだなって。いろいろ経験してレベルアップできたらと思ったんです」。同じカナダでプレーしていた岡田絃希にも背中を押され、「日本人として日本にも一度住んでみたかったですし、小さい頃から出てみたいと思っていた」という日本ツアーへの挑戦を決めた。

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ファイナルQTは上がり2連続ボギーで順位を下げて27位フィニッシュ。主戦場の下部ABEMAツアー開幕を翌週に控え、レギュラーツアー開幕戦に推薦出場した。25日は桂川有人と練習ラウンドをするはずが、高熱でダウン。体調は回復しても、事前チェックは開幕前日の9ホールだけ。1月にもアジアンツアーの1次予選会をトップ通過しながら、翌週のファイナルでは新型コロナウイルス感染により棄権を余儀なくされたばかりだった。

最終組を回った初日は一時3アンダーまで伸ばした後、サンディエゴではなかなか降らない雨の中でスコアを落として1オーバー「72」。2日がかりとなった第2ラウンドも「71」と伸ばせず、通算1オーバー96位と決勝ラウンドには進めなかった。

「この冬は雨の中で練習もしたんですけど、まだまだ練習不足ですね。第2ラウンドもグリーンを外したのは1ホールだけなのに、3ボギー」と悔しがった。それでも、17番(パー5)では圧巻のイーグルを決めた。残り236ydから3Iの完璧なショットでピンそばに絡め、「うれしかったですね。気持ちよかった」と笑う。

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