第28節終了時点で勝率が4割を切った長崎ヴェルカは、2節連続のホームゲーム。今節も西地区首位争いをする島根スサノオマジックと手強い相手だが、過去2度の対戦は競り合いを制して白星をつかみ取った。まずは初戦で3試合ぶりの勝利の手にし、今節での20勝達成を目指したいところだ。
第28節の琉球ゴールデンキングス戦は、68－76でタイムアップ。マット・ボンズ、ジェレミー・エヴァンスを中心にリバウンド数では上回り、攻撃では馬場雄大がチーム最多の19得点をマークして食らいついた。だが、ターンオーバーが18個を数え、最後まで琉球にリードを許した。
対する島根も、前節はホームで手痛い黒星。接戦となった佐賀バルーナーズとの一戦は、ロースコアゲームに持ち込まれ、合計64点とオフェンスが振るわず。同点で迎えた相手のラストプレーでは、レイナルド・ガルシアに勝負強さを示され、決勝点を許した。
第22節の対戦では長崎がアウェーで99－92とハイスコアゲームをものにした。両軍ともに高い攻撃力が持ち味なため、今節もスピーディーな点の取り合いに期待だ。長崎はケガから約2カ月ぶりに復帰を果たしたジャレル・ブラントリーと、加入して間もないエヴァンスに注目。2人がインサイドで奮闘し、リバウンドから速い展開につなげて主導権を握りたい。島根は安藤誓哉、ペリン・ビュフォード、ニック・ケイの”ビッグ3”以外の選手がカギを握る。脇を固める白濱僚祐、津山尚大などがシュートチャンスを確実に決め、厚みのある攻撃を取り戻したい。
横浜国際プールでは、今シーズンのレギュラーシーズンで、最初で最後となる横浜ビー・コルセアーズvsアルバルク東京が実現。チャレンジャーとして挑む横浜BCは、相手のフィジカルな守備を攻略しなければならない。カイ・ソットがセバスチャン・サイズ、アルトゥーラス・グダイティスに対し、どこまで対抗できるかが大きなポイントになりそうだ。河村勇輝vsテーブス海のポイントガード対決も見どころの1つ。A東京が河村のマークマンに小酒部泰暉を起用する可能性もあるだろう。
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前節のダービーマッチで三遠ネオフェニックスに完敗したシーホース三河は、本拠地に戻って宇都宮ブレックスと対戦。背中には川崎ブレイブサンダースが迫っているため、同一カード連敗だけは避けなければならない。宇都宮の牙城を崩すには、攻撃回数を増やして撃ち合いに持ち込みたいところ。ダバンテ・ガードナー、ザック・オーガスト、ジェイク・レイマンの得点源がしっかりと役目を果たせるか。三遠戦で26本にとどまったリバウンドの“カイゼン”も必須だ。
25勝21敗の広島ドラゴンフライズと26勝20敗の群馬クレインサンダーズによる対戦も見逃せない。注目の2連戦を制し、ワイルドカード争いで前進するのは、はたしてどちらか。ホームで負けられない広島は、ポイントガード陣がキーマンになりそうだ。群馬は並里成、コー・フリッピンといったガード陣がそろう。中村拓人と上澤俊喜には、まずはディフェンスの意識を高めて相手を勢いに乗せないことが重要。また、直近2試合で計6得点にとどまるニック・メイヨの復活も待たれる。
文＝小沼克年
■B1第29節試合日程
・秋田ノーザンハピネッツvsサンロッカーズ渋谷（＠CNAアリーナ☆あきた）
GAME1：3月30日（土）14時5分～ GAME2：3月31日（日）14時5分～
・信州ブレイブウォリアーズvsファイティングイーグルス名古屋（＠ホワイトリング）
GAME1：3月30日（土）14時5分～ GAME2：3月31日（日）14時5分～
・大阪エヴェッサvsレバンガ北海道（＠Asueアリーナ大阪）
GAME1：3月30日（土）14時5分～ GAME2：3月31日（日）14時5分～
