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広島・塹江敦哉 フォームとともに変わった自分/待ち遠しかった開幕

週刊ベースボールONLINE


節目のプロ10年目、サイドスローに転向して再起をかける塹江

 今年の塹江敦哉は違う。オフシーズンに新たに転向したサイドスローから繰り出す投球で、オープン戦から打者を圧倒し続けている。昨季の登板は8試合。新井貴浩監督は「今年の塹江は全然、動じない。それだけマウンド上で落ち着いているし、自信を持っている」と、目を見張る変貌ぶりに期待を膨らませる。

 黒田博樹球団アドバイザーの提案を受ける形で転向。フォームが変われば、考え方も変わる。「昨年までは、うまくいかなかったら仕方ないという考えだった。今年は自分がうまくいくと思えるまでしっかりやろうと取り組んできた」。2020、21年に2年連続で50試合以上登板も、その後は下降線。「上(手投げ)で結果が出ていたら変える必要はなかった。失うものはない」。生き残るために10年目のシーズンを前に覚悟を決めた。

 春季キャンプは二軍スタートだったが、第2クールで一軍練習に参加してシート登板で“一発昇格”を決めた。新井監督は「東光寺(二軍)に練習を見に行ったとき、塹江が『明日、頑張ります。もう荷物をまとめています』と。今日見たら、なるほどなと思った」と、笑みを浮かべた。キャンプ中盤に九里亜蓮の開幕投手が公表される前、指揮官は「開幕は塹江!」と、何度もいじりの対象にしたのも期待が大きいからこそだ。

 オープン戦はイニング途中からの登板などシーズン中の起用を想定した場面でマウンドに上がり、連投もあった。「結果が出る、出ないとかもあると思うけど、シーズン終わったあとに、しっかり戦い切れたと言えるかどうか。開幕してから、どれだけできるかが大事」。背筋を伸ばしながら、表情は晴れやかだ。

写真=高原由佳
 
   

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