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DeNA度会隆輝の恩師、ENEOS大久保秀昭監督が明かす素顔と打撃センス、期待する将来像

SPAIA

DeNA度会隆輝の恩師、ENEOS大久保秀昭監督が明かす素顔と打撃センス、期待する将来像(C)SPAIA

「見た瞬間、プロに行くと思いました」

オープン戦首位打者に輝いたDeNAのドラフト1位ルーキー・度会隆輝外野手(21)を輩出した社会人野球ENEOSの大久保秀昭監督(54)がSPAIAの単独取材に応じた。

度会はオープン戦16試合に出場して打率.434をマーク。類まれな打撃センスと明るいキャラクターで話題になっており、三浦大輔監督も開幕1番での起用を明言している。

そんな強打者を育て上げた一人が強豪・ENEOSの大久保秀昭監督だ。「オープン戦の最初の頃はエース級が出てこないし結果を残すだろうと思っていましたが、最後までくらいついてましたね。プロの投手の情報がない中ですが、初見の投手への対応力はずば抜けてるんです」と教え子の活躍に目を細めた。

横浜高時代はコロナ禍のためプレーを見る機会はほとんどなかったが、高校時代に初めてENEOSの練習に参加した時の衝撃は忘れられないという。「見た瞬間、プロに行くと思いました」と振り返る。

度会はプロ志望届を提出していたが指名されず、横浜高を卒業してENEOSに入社。結果的には指名漏れが3年後のドラフト1位につながるのだから人生は分からない。

名将も涙をこぼした都市対抗「一番会話の多かった選手」

ENEOSに合流後初めての練習で見た度会は、前回見た時よりさらに成長していたという。

「木製バットでもチームで一番飛ばしてました。ルーキーだけど4番を打たせようかと思ったくらいです。当時はセカンドだったのですが、内野はレギュラーが固まっていたので最初はDHか代打で起用し、出場機会を増やして打力を活かすために外野にコンバートしました」

1年目から都市対抗などで活躍した度会は2年目、2022年の都市対抗でその名を全国に轟かせる。連覇を狙う東京ガスとの決勝で、5番打者として1点差に追い上げる3ラン。その後の打者がソロ2発を放って逆転し、ENEOSは2013年以来の優勝を果たした。

度会は大会通算打率.429、4本塁打で橋戸賞、若獅子賞、打撃賞の三冠。ENEOSや慶応義塾大を何度も優勝に導いている名将も大粒の涙をこぼした。

「私の監督生活で一番会話の多かった選手ですね。“監督、髪を切りましたか?”とか聞いてきたり、たわいもない会話ですが、人懐っこい性格でこちらも怒りやストレスを感じないんです。もしかしたら、他の選手は“なんで度会とばかり話すんだ”と思っていたかもしれませんけどね」と打ち明ける。

度会の朗らかなキャラクターと度量の広い大久保監督の指導は、間違いなくかみ合っていた。だからこそ度会はのびのびと、その高い素質を開花させることができたのだ。

「お父さんに怒られたことがないとも言ってたので、“それじゃあ、俺も怒ることはできないな”と言ったこともあります。それでも調子に乗ったり、傲慢になったりすることはなかったです。良い意味で、野球界の常識が通用しない選手ですね」

一般的なイメージでは、厳しい上下関係のため監督や先輩には遠慮したり、委縮したりする選手も少なくないが、度会にだけはそんな常識は通じなかった。かつてヤクルトで活躍した度会博文氏の教育方針も大きく影響しているのだろう。

同じ高卒社会人出身・福留孝介のような活躍を

大久保監督は最近も度会とLINEでやり取りしているという。ENEOS時代同様の“たわいもない会話”は今も続いている。

「これからは好不調の波もあると思いますが、まずはケガなく一軍でシーズンを乗り切ってほしいですね。そして、新人王争いに絡むような活躍をして、その後も侍ジャパンや2000安打を達成するような選手になってほしいです。同じ高卒社会人出身の左打者、福留孝介選手のように大成することを期待しています」

教え子を見守る目はどこまでも温かく、期待はどこまでも高い。度会のプロ野球人生がいよいよ開幕する。

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