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D’station RacingからスーパーGTに臨むマルコ・ソーレンセン「タイヤを理解することが勝利へのカギ」

autosport web

 2024年、スーパーGT GT300クラスにアストンマーティン・バンテージAMR GT3で参戦するD’station Racing。すでに開幕前の岡山公式テスト、富士公式テストをこなし、富士の模擬予選では3番手につけたほか、毎セッションのようにトップ10圏内付近につけるなど、国内外で培ってきた経験と新型バンテージAMR GT3のパフォーマンスをみせている。そんなチームに今季加わったのが、アストンマーティンのワークスドライバーで、WECで3回のLM-GTEチャンピオンを誇るマルコ・ソーレンセンだ。  ソーレンセンはデンマーク出身のドライバーで、フォーミュラ・ルノー2.0やドイツF3、フォーミュラ・ルノー3.5等を経て、2014〜15年にはGP2にも参戦。2013年にはロータスF1のタイヤテストも行った経験をもっている。  2015年からはアストンマーティンのワークスドライバーとして活躍し、2016年にはWEC世界耐久選手権のLM-GTEプロでチャンピオンを獲得。2019-20シーズンにもLM-GTEプロ王座を、2022年にはLM-GTEアマでもタイトルを獲得するなど、三度のタイトルを誇っている。この年はル・マン24時間でもクラス優勝を飾った。  そんなソーレンセンは、今季D’station RacingのドライバーとしてWECのLMGT3クラスに参戦するほか、藤井誠暢のパートナーとしてスーパーGTにも参戦が決まった。3月16〜17日に岡山国際サーキットで行われた公式テストの前にシミュレーターをこなし初めての岡山を走ると、早々にチームに溶けこみ速さをみせている。WECで経験がある富士では、雨の模擬予選で3番手につけるなど、アストンマーティンのワークスドライバーらしいポテンシャルをみせた。そんなソーレンセンに、スーパーGT参戦に向けていくつかの質問をぶつけた。 * * * * * ──すでに岡山国際サーキットと富士スピードウェイで2回の公式テストをこなしました。富士スピードウェイはWECで経験があると思いますが、両サーキットを走ってみてのスーパーGTの感想を教えて下さい。 マルコ・ソーレンセン(以下MS):まずは岡山は走ったことがなかったので、実際に走ることができて良かったよ。岡山に行く前に少しだけシミュレーターをやったけれど、やはりスーパーGTではタイヤに慣れなければいけないからね。そしてそれが僕にとって今年の大きな課題になると思っている。  やはりすべてのレースで、タイヤをしっかりと機能させなければならない。幸い、富士スピードウェイはトラックを知っているから、より良いインプレッションを得ることができた。岡山は何もかもが新鮮だったけれど、まだまだコースは学ばなければならないね。とにかく、今は開幕戦が楽しみで仕方ないよ。 ──スーパーGTのタイヤの印象はいかがですか? MS:やはりグリップが強く、間違いなく他のGT3カテゴリーよりもクルマは速い。もちろんそれは良いことだけれど、グリップが強いということは、タイヤマネージメントをもう少ししっかりしなければならないということでもある。だから、開幕戦は僕にとって大きな学びの場になると思っている。タイヤについてより理解を深めるだけでなく、スティントの中でどうドロップしていくかを理解するかが、レースに勝つためのカギになるだろうね。 ──今シーズン所属することになるD’station Racingの雰囲気はいかがですか? MS:本当に良い雰囲気だ。もちろん今はまだ岡山と富士の公式テストでしか過ごしていないけれど、素晴らしいと思う。アストンマーティンとともにこうして日本で過ごした1週間はとても興味深いものだったね。 ──これまでも何度か来日していると思いますが、日本では何かお気に入りの場所は食べ物はありますか? MS:そうだね。肉が好きなので、牛肉はとても美味しいと感じているよ。ステーキは最高だね。特に日本でまだ悪いと感じるところは経験していないね。 ──何かスーパーGTファンにメッセージをいただけますか? MS:すでに公式テストの段階ですごくたくさんのファンが訪れているのは驚くべきことだと思っている。だから実際のレースウイークでどれほどのファンが来てくれるのか楽しみだね。僕たちはファンのために素晴らしいショーをみせるためにここに来ているんだ。だからファンの皆さんが多ければ多いほど雰囲気は良くなると思うし、D’station Racingとしてもドライバーとしても、幸せだと思う。ぜひ応援して欲しいね。 * * * * *  チームスタッフとも冗談を言い合うなど、すでに良好なムードでチームに溶けこんでいるソーレンセン。エボリューションモデルとなったD’station Vantage GT3は、藤井も前モデルの弱点が解消され良好な感触を得ている。ダンロップとの組み合わせ次第では、上位もうかがえるポテンシャルがあるのは間違いなさそうだ。
 
   

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