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原作小説を超える文字数の、世界観のコンセプトを作成 「流転の地球」監督インタビュー

映画スクエア

 2024年3月22日より劇場公開される、ヒューゴー賞受賞SF小説「三体」のリウ・ツーシンによる短編小説を映画化した「流転の地球 -太陽系脱出計画-」から、グオ・ファン監督のオフィシャルインタビューが公開された。

 SF世界の構築に対するクリエイティブのアプローチについてグオ・ファン監督は、「私たちの目標は未来の歴史をいかにリアルに見せるかでした。舞台は未来ですが、現実に基づいて、想像力のバリエーションでいくつか設定を考えたのです」と語り、世界観のコンセプトは、中国で最も権威のある科学技術研究機関の一つ中国科学院の専門家20名による監修のもと作成され、その文字数は2万字程度しかない原作小説の5倍以上にもなる十数万字以上にも及んだという。

 原作と製作総指揮を務めたリウ・ツーシンについては、「私たちはお互いにクリエーターであり、SFファンでもあるので、目指す方向についてもコミュニケーションが取りやすかったです。お互いの仕事や役割に関しても、妥協点を見出しながら進めました」と語る。一方で、「流転の地球-太陽系脱出計画-」は原作にはないオリジナルストーリーとして製作された。グオ監督は「今回、彼の小説のプロットはほとんど使いませんでしたが、その代わりに内なる核、つまり彼の精神を使わせてもらったんです」と説明。「リウのサイエンス・フィクションに対する理解、つまり『流転の地球』全体の世界観の骨格を採用し、拡張したんです」と明かしている。

 また、SF映画の普遍的なテーマである「人間とテクノロジー」については、「現実と仮想」という観点から、「デジタル生命」の問題を探求する時期だと考えたのだという。「原作小説が連載されていた2000年当時、中国のインターネットやデジタル技術はまだそこまで発展していませんでした。でも今では情報化社会が急速に発展し、現代の私たちの生活は、アルゴリズムやバーチャル世界で溢れている。脳とコンピューターを直接繋げる「ブレイン・コンピューター・インターフェイス(BCI)や「メタバース」などのコンピューター開発の議論が白熱する中、デジタル生命はもはや単なるSFの概念ではなく、私たちの生活と密接な関係を持つ現実的な概念となっているんです。デジタル生命をプロットに取り入れることにより、現在の観客はより深く物語に入り込むことができると考えたんです」と延べている。

 「流転の地球 -太陽系脱出計画-」は、ウー・ジン、アンディ・ラウ、リー・シュエチェンらが出演し、3.2億元(約65億円)の製作費で作られたSFエンタテインメント超大作。中国本土で初登場第一位となり、興収40億2900万元(約815億円)を突破。第96回アカデミー賞の国際長編映画賞中国代表作品選出された。

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 また、映画公開を記念して、文芸情報サイト「カドブン」にて、本作の基になった短編小説「流浪地球」を4月7日の正午までの期間限定で全文無料公開している。

【作品情報】
流転の地球 -太陽系脱出計画-
2024年3月22日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給:ツイン
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