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犯罪に巻き込まれたって人工中絶は絶対にNO! そんな時代に立ち上がった女性たちの物語『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』

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やがてジョイは「私が手術する」と宣言! これには驚きましたね。しかも、中絶手術の練習を巨大なかぼちゃで行うという……。一瞬「ふざけてんの?」と思いましたが、ジョイは本気! そして実際に施術を請け負うことになるのです。

【考えるきっかけをくれる映画】

実話とはいえ、個人的には中絶シーンや医師免許がない人物が中絶手術を行うことには抵抗がありました。あまりにも危険すぎる! 実際1万人以上の女性を助けて、命を落とした人はいないそうですが、かなり運に恵まれていたのではないでしょうか。

また命を断つ行為なのに、術後に女性たちが平然としていることも気になって。犯罪に巻き込まれた妊娠ならまだしも、ジョイは夫との子ですからね。

それでも「ジェーン」が多くの女性たちを救い、違法とされていた人工中絶の権利を勝ち取り、女性の人生と体と権利を守ったことは素晴らしい! ところが、2022年に人工中絶の権利は各州に委ねられることになり、女性が自分の体を守る権利は損なわれることに……。せっかく勝ち取ったのに、また逆戻りです。

内容は社会派ですが、60年代ファッションや美術に凝っているし、主要キャラも立っているので見やすいです。見終わったあとにいろいろ語りたくなる映画『コール・ジェーン-女性たちの秘密の電話』。ぜひ劇場でご覧ください。

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執筆:斎藤 香(c)Pouch
Photo:©2022 Vintage Park, Inc. All rights reserved.

コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-
(2024年3月22日より全国ロードショー)
監督:フィリス・ナジー
出演:エリザベス・バンクス シガニー・ウィーバー
配給:プレシディオ

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