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映画公開直前 漫画『マイホームヒーロー』の魅力はどこにある? 1ページ先さえ展開が読めない“頭脳戦”

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  TVドラマ『マイホームヒーロー』の続編となる『映画 マイホームヒーロー』が、3月8日に劇場公開される。家族のために人を殺めてしまった父親が壮絶な現実と対峙していく……その斬新かつスリリングなストーリー展開は、多くの人を夢中にさせてきた。

  本稿ではそもそも原作の『マイホームヒーロー』がどのような魅力に満ちたマンガだったのか振り返りつつ、公開が目前に迫る実写映画の見どころについても紹介していきたい。

  同作は『100万の命の上に俺は立っている』の山川直輝が原作、『サイコメトラーEIJI』や『クニミツの政』の朝基まさしが作画を担当しているクライムサスペンス。写実的な絵柄で、キャラクターの感情表現なども抑制的に描かれているため、未読の場合には一見すると“社会派マンガ”のような印象を受けるかもしれない。

  しかし実際にはそうしたイメージとはまったく異なる作風であり、むしろリアリティとファンタジーのバランス感覚が絶妙な世界観こそが同作の大きな魅力。あえて近いジャンルの作品を挙げるなら、作中で高度な頭脳戦が繰り広げられるという点も含めて、『DEATH NOTE』を髣髴とさせる部分がある。

 『マイホームヒーロー』の頭脳戦を主導する主人公は47歳のサラリーマン、鳥栖哲雄。愛娘・零花を守るために半グレの彼氏、麻取延人を殺めてしまった哲雄は、反社会的勢力に狙われることになり、あの手この手で家族の未来を切り拓こうとする。

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  ミステリ小説マニアだった哲雄は、犯罪や法律について豊富な知識を持っており、それを活かしながら窮地を脱していく。普通のサラリーマンにしては発想力や度胸が異常すぎる気もするが、その点はほかのキャラクターも同等。最初のライバルとなる半グレ組織の構成員・間島恭一から妻の歌仙に至るまで、“凡人のような超人”たちが次々登場するため、決してどちらかが一方的に相手を翻弄するワンサイドゲームにはならない。ある意味とてもフェアな戦いと言えるのだ。

  さらに同作において大きいのは、哲雄が最初に1人の命を奪ったという厳然たる事実が存在すること。現代社会で、殺人を犯した者が逃げ切り続けることは不可能に近く、警察と半グレの両方がいつまでも敵として立ちふさがってくる。いわば哲雄は“絶対に勝てない戦い”に身を投じているのであり、何度勝利したと思っても、次の瞬間には盤面がひっくり返されてしまう。

  法律をものともしない凶悪な半グレたち、正義のためには越権行為すら恐れない暴走警察官、あらゆる常識を超越したカルト集団の村……。さまざまな勢力が入り乱れる物語はどんでん返しに満ちており、まったく先を読むことができない。

ラスボス・津田健次郎の迫力に期待

  普通のサラリーマンが半グレ組織相手に繰り広げる高度な頭脳戦こそが、『マイホームヒーロー』の魅力の1つであることは間違いないだろう。それに加えて、胸を打つ家族愛や「自分の罪とどう向き合っていくのか」という深いテーマなども上乗せされているため、マンガはもちろん実写でも十分通用する物語だ。

  2023年10月から12月にかけて放送されたドラマ版では、こうした面白さがしっかり再現されていたが、さらに“実写ならでは”の魅力として役者陣の存在感が光っていたことも印象深い。

  ハマリ役の筆頭だったのが、哲雄役を演じる佐々木蔵之介。どちらかといえば主役というよりは名バイプレイヤーのイメージが強い佐々木だが、だからこそうってつけの役柄だと言える。哲雄は一見どこにでもいるくたびれたサラリーマンであり、世間的には目立たない凡人だ。それでいて、いざという時に天才的なひらめきを見せ、別人のように覚醒するところが魅力なのだが、実写版ではその人物像が上手く表現されている。

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