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トロマのロイド・カウフマンが『悪魔がはらわたでいけにえで私』を高く評価する理由 「彼らは魂から芸術作品を生み出した」[ホラー通信]

ガジェット通信

クレイジーでグロテスクでコミカル、そんでもってなぜだかホッコリ。ホラー映画の名作への溢れる愛をエネルギーに、ジャンルの枠組みを無邪気に飛び越える分類不能の映画『悪魔がはらわたでいけにえで私』が現在公開中。

本作を手掛けたのは宇賀那健一監督。スラムダンス映画祭、ポルト国際映画祭、プチョン国際映画祭などで入賞した短編映画『往訪』に新たな展開を加え、長編化したものが本作だ。『悪魔の毒々モンスター』の監督で、クレイジーな低予算映画を作り続けてきたトロマ・エンターテイメントの社長であるロイド・カウフマンがカメオ出演を果たしている。

そんなカウフマン御大がメールインタビューに応じ、「日本の映画に出るのは黒澤明監督の『蜘蛛巣城』で“血の役”をやって以来!」と相変わらずの陽気なロイドおじさん節を繰り広げながら、宇賀那監督への評価や自身の精力的なカメオ出演の理由などについて語ってくれた。

緊急事態を報じるレポーター役で出演したカウフマンは、宇賀那監督について「ケンイチがとても恋しいよ! 彼はトロマファンにも愛されていて、彼の作品は第22回トロマダンス映画祭に選出されて超大ヒットだった」と語り、「彼の映画にカメオ出演できて光栄に思うし、彼は近いうちに塚本晋也、溝口健二、三池崇史のような偉大な日本の映画監督たちと並ぶ存在になるはずだ」と称賛。

『サイコ・ゴアマン』のアストロン6や、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン、『サウスパーク』のトレイ・パーカーといった才能を見出してきた慧眼で、「現代の日本の映画監督たちは今までもこれからも、アメリカやヨーロッパ、そして世界中の監督たちに影響を与えていると思う。ケンイチの作品が日本だけでなく世界全体にインパクトを持っているのは確かだ」と太鼓判を押している。

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『悪魔がはらわたでいけにえで私』宇賀那健一監督

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや多くのインディーズ映画など、毎年かなりの数のカメオ出演をしている理由については、「僕の自己顕示欲がもの凄く強いからだ!」とボケをかましつつ(一部本当かもしれないが)、「……いや、待って。違う違う! そうじゃなかった! 僕は若い映画製作者たちの手助けをしたいんだよ。ジェームズ・ガンについてはよく分からないけど……。でも僕が彼らの映画に出演することでDVDはもっと売れるようになるし、トロマのファンたちも彼らを応援するようになるからだよ」と、映画の未来を担う若手たちへの愛をにじませる。

多くの低予算映画を作ってきたほか、配給も手掛けるトロマ作品の選定基準については、「アメリカの歴史を通底するようなテーマを含んでいるか否かだ」と説明。

「50年間にわたるトロマ映画の歴史を振り返ると、例えば『悪魔の毒々モンスター』ではアメリカにおいて重要な環境問題を含んでいるし、シリーズ4作目の『悪魔の毒々モンスター 新世紀絶叫バトル』では中絶の問題を扱っている。この50年の間に作られたトロマ映画をすべて観れば、アメリカ史にかなり詳しくなれるはずだ。でも残念ながら、戦争、望まない妊娠、学生の銃乱射事件といった僕らがトロマ作品で取り上げてきたテーマは今もなおアメリカの社会問題であり続けている」とシリアスな一面を見せた。

カウフマンの前回の来日は2013年、プロデューサーを務めたアストロン6の『ファーザーズ・デイ』のプロモーションでのことだった。以降、寂しくも来日の報は聞こえてこないが、「もちろん、日本にはまた行きたいと思っている。日本が大好きだから。マイケル・ハーツと僕は『悪魔の毒々モンスター 東京へ行く』を東京で撮影して、その時に街を歩き回ったんだ。楽しかったよ!」と思い出を振り返り、「日本にいる友人たちに会うためにもまた行きたいと思っているけど、航空券が凄く高いし、何かしらでお金を稼がないと。トロマはとても貧乏だからね」と、“お金になる映画”よりも自分が信じる“面白い映画”を作ることを優先してきた映画会社ゆえの切実な事情を付け加える。

2013年来日時にインタビューをおこなった際、カウフマンが「トロマ映画のように様々なジャンルを含んだ冒険的な映画は、ストレートなジャンルものよりも売り込みがしにくく苦労も多い。しかし、だからこそのカルト映画であり、それを貫いてこそのオリジナリティ」と語っていたのが印象的だった。

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