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台湾での親善試合を行う巨人が台北ドームで前日練習 阿部監督「ジャイアンツは勝たねばならないことを選手も自覚しています」

ベースボールキング

台湾での親善試合を行う巨人が台北ドームで前日練習 阿部監督「ジャイアンツは勝たねばならないことを選手も自覚しています」(C)ベースボールキング

◆ 台湾のプロ野球チームと親善試合

 読売巨人軍球団創設90周年と台湾初の全天候型スタジアム・台北ドーム完成を記念して行われる国際親善試合、『TOYOTA 2024讀賣巨人軍90周年紀念 台灣試合』の試合前日練習が1日に台北ドームで行われた。巨人は午前中に昨年末に完成したばかりの世界で一番新しいドーム球場に登場。その広さに驚きながらも、調整を行った。

 前日、2月29日に来台した一行は、桃園国際空港で地元ファンからの熱烈な歓迎を受け、ホテルに移動した。

 台湾は、V9時代の1968年にキャンプを張った「強い巨人」を連想させる土地。ここ3シーズン、優勝から遠ざかり自身も悔しい思いをしているという阿部慎之助監督は、球団創設90周年のイベントを新装なった台湾のドーム球場で実施することを楽しみにしていたと言いながらも、現段階を覇権奪回のための過程のひとつと捉え、盛り上がりの中にも緊張感をもってチームを俯瞰していた。

「まだ外野が決まっていない中での競争の最中ですから。ここ2年はBクラス。やはりジャイアンツは勝たねばならないことを選手も自覚しています。選手には、それそろ結果を見る時期なので、練習前に自分の立場を個々に理解してくれと伝えました。力のある選手ばかりなので、監督としてその力をどう出してあげることができるのかコーチ陣と相談していきたいです」と言及した。

 この台湾での2連戦が終わって東京に帰った後は、開幕を見据えてベストメンバーを組んでオープン戦に臨んてきたいと気を引き締める阿部監督だったが、完成したばかりのドーム球場には、はやり興味津々でフィールドではスマホ片手に動画を撮っていた。空港での熱烈歓迎に改めて台湾での巨人人気を体感した監督だったが、日本球界の盟主を率いる立場として台湾野球の発展についても、こうコメントした。

「我々をすごく注目していただいて非常にありがたい。台湾ファンは、宮崎や沖縄のキャンプにもたくさんいらしていただいていて、よくサインをねだられます(笑)。時間が随分かかったらしいが、新しくこんな素敵なドーム球場ができて、台湾のプロ野球もますます盛り上がると思います。今は監督なんですが、自分がここでプレーしてみたい気持ちですよ。我々が現役の時は、(アジア各国のチャンピオンチームが対戦する)アジアシリーズという大会がありましたが、その復活のきっかけに今回のシリーズがなればいいと思います」

 対戦相手の中信兄弟、楽天モンキーズの監督はいずれも日本人。世代が違う楽天・古久保監督とは面識がなく、同じ捕手出身ということくらいしか知らないという阿部監督だったが、同世代で現役時代は対戦もしたという中信兄弟・平野恵一監督との対戦はとくに楽しみだとコメントし、日台の良好な関係の中、日本人指導者が次々と台湾に渡っていくことについては、日本で培われた野球が広がっていくことを肯定的に捉えていた。


◆ 「選手も新鮮な気持ちでプレーできる」

 台湾初のドーム球場は、巨人勢にもおおむね好評のようだった。東京ドームのそれを凌ぐという屋根の高さのせいか、とにかく広々とした印象で、杉内俊哉投手コーチは、柔らかい人工芝と硬いマウンドを前に「選手も新鮮な気持ちでプレーできる」とご満悦だった。

 第1戦の先発ということもあって台湾到着後、その足で球場入りしたというエースの戸郷翔征は、新ドームの印象を、「広さ的には札幌ドームや京セラドーム大阪に近い印象ですね。芝の感じはバンテリンドームナゴヤかなあ。マウンドは東京ドームに似ているので投げやすいです」とし、相手チームのデータなどはまだ入ってきていないながらも、開幕を見据えて、1イニングで降板した前回の那覇でのオープン戦よりもイニング数を増やしつつ、変化球も試して結果にこだわりたいと明日の試合の抱負を語った。

 練習と同時並行で行われた囲み取材には、台湾メディアが殺到した。インタビューを受けた各選手も目の前のマイクの多さには驚きつつも、丁寧に受け答えしていた。

 なかでもメディアの注目を集めたのが、野手の二枚看板である坂本勇人と岡本和真だった。

 坂本は台北ドームの印象を、「こんなところでプレーできるのか」という喜びの声で表し、現地では「球星」と呼ばれている自身の人気に照れながらも、「いつも台湾のファンの応援には感動します。(明日明後日は、)巨人ファンは少ないと思うけど、ぜひ応援してほしい」と普段日本のプロ野球を生で観る機会のない台湾のファンの前でいいプレーをしたいと抱負を語った。

 そんな坂本の姿を見て、来台は4回目か5回目というベテランの長野久義は、「明日は勇人がホームランを打つと思うので楽しみにしていてほしい」とリップサービスを忘れなかった。

 一方の岡本だが、ルーキー時代に参加したウィンターリーグ以来9年ぶりの来台に、「あの頃よりは成長していると思うし、その姿を見てもらえばと思う」と抱負を語り、その当時に残した台北ドーム第1号ホームランを打ちたいというコメントを現地メディアに持ち出されると苦笑していた。そして、「球団が90周年を迎えるにあたって、長い歴史の中でたくさんの選手がいたことを思い返し、それを受け継いでいきたいと思うし、優勝して祝いたいと思います」と今回のシリーズを来たるべきシーズンにつなげたいとキャプテンらしくチームを代表するコメントを残した。
 
 明日の試合は、プロ野球創設時から台湾球界をリードしてきた中信兄弟戦。日台の「盟主対決」は現地時間午後5時プレーボールだ。

取材・文=阿佐智

 
   

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