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花組・柚香光、華優希の進化した姿が見られる公演「はいからさんが通る」

HOMINIS

2020年の花組大劇場公演「はいからさんが通る」は、花組の新トップスターとなった柚香光のお披露目公演であり、コロナ禍によって130日の間休演していた宝塚歌劇が再び幕を開けた公演でもある。

ご存知「はいからさんが通る」といえば大和和紀作の人気漫画だ。大正ロマンの香りの中で繰り広げられる、「はいからさん」こと花村紅緒と「少尉」こと伊集院忍の恋物語である。これをタカラヅカが舞台化した。タカラヅカ版は原作の全編をまとめ上げたような形になっており、1幕では親の決めた婚約に反発していた紅緒が婚約者の忍に心惹かれていく過程が、2幕ではシベリア出兵から思わぬ形で帰国した忍と紅緒の紆余曲折が描かれる。

実はこの作品、2017年に同じ柚香光・華優希のコンビで、大阪・シアター・ドラマシティと東京・日本青年館にて上演されている。今回はこれを宝塚大劇場・東京宝塚劇場バージョンにリメイクし、大劇場ならではの華やかな場面を増やしての上演となった。

少尉こと伊集院忍役を演じるのは、花組トップスターの柚香光。その端正な容貌と現代的な雰囲気に、漫画・アニメを原作とした作品がよく似合う。そのことは2019年に柚香が主演した「花より男子」ですでに証明済みだが、今回の伊集院忍もはまり役で、その軍服姿は漫画から抜け出てきたよう。紅緒を見守る目線はどこまでも優しく、思わずときめいてしまう。加えて今回は、忍が密かに抱える孤独も描かれ、紅緒が彼にとっていかにかけがえのない存在であったかも切実に伝わってくる。

柚香光

原作/大和 和紀「はいからさんが通る」(講談社KCDXデザート) (c)大和 和紀/講談社 ⒞宝塚歌劇団  ⒞宝塚クリエイティブアーツ

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幕開け、竹刀を振り回して登場し、自転車に乗り舞台を走り抜けていく紅緒(華優希)。初演時も似合いの役と言われたが、今回はさらに明るく強くしなやかに、信じる道を歩み続ける紅緒像を作り上げた。
 
このトップコンビの持ち味にぴったり合った作品で、二人の恋の行く末をドキドキしながら見守るのはタカラヅカならではの醍醐味だなと思う。

2017年から続演のキャストも皆、それぞれ進化していた。忍の戦友としてシベリアで共に戦う鬼島森吾(水美舞斗)はさらに野性的に色っぽく、スケールの大きな男性像を体現。紅緒に想いを寄せる藤枝蘭丸(聖乃あすか)は歌舞伎役者としての華をはんなりと感じさせ、メイド姿から藤娘まで、変化(へんげ)を楽しむ余裕も感じられた。

いっぽう初演から配役が変わったキャストは、それぞれ初演と一味違う役作りが新鮮だ。原作では女性ファンからの熱い支持を集める青江冬星。今回演じる瀬戸かずやは、てらいのない直球勝負で紅緒と向き合う。音くり寿演じる北小路環は、お嬢さまながらも激動の時代を地に足つけて生きていく姿が頼もしい。
 
そして、忍のキャラクターをより深く描くのに一役買ったのが、今回膨らませて描かれる高屋敷要の存在だ。忍とは対照的に自由奔放に生きる高屋敷を、雪組から組替えしてきたばかりの永久輝せあが伸びやかに演じた。

フィナーレの男役群舞に「大正バージョン」と「浪漫バージョン」の2パターンがあるのもお楽しみだ。「大正バージョン」は柚香率いる新生花組らしいスタイリッシュな軍服姿と振付が印象的だ。

進化した大劇場バージョンの「はいからさんが通る」を是非楽しんでほしい。

文=中本千晶

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