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【レビュー】疑心暗鬼に包まれ落ちていく他者理解という落とし穴―人間を描いたサスペンス『落下の解剖学』

YESNEWS

雪山の山荘の外に横たわる男の死体。

第一発見者は視覚障害のある息子。

夫を転落死させたとして殺人容疑がかかったのはベストセラー作家である妻。

これだけでサスペンス映画として十分に成り立つ要素を含んだこの映画。

しかし、本作で長編4本目となるジュスティーヌ・トリエ監督が伝えたいテーマは犯人捜しとは別にある。

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夫は事故死なのか、自殺なのか、妻による他殺なのか、もちろん真実の究明に向けて映画自体はたゆまず進んでいく。

中盤以降はフランスの刑事裁判での法廷闘争の描写がほとんどを占め、あらゆる情報や疑念が一つずつ取り上げられては、観る者を驚かせ戸惑わせる。

しかし、映画はどんでん返しのサプライズや布石の回収によるカタルシスを目指さない。

ある一つの悲劇を契機に新しい情報や疑念にぶつかる度に登場人物たちの心の内に湧き上がる想いや感情。

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