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突然握ってきた手をそっと握り返したあの日。そして、罪悪感を知ったあの夜…

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自分の本当の気持ちがわからず2人の男性の狭間で心が揺れ動く史(ふみ)。そして彼女を待ち受けていた、あまりにも悲しい運命とは。愛おしく切ない、感動のラブストーリー。※本記事は、福岡 富子氏の小説『第二ボタンいただけますか』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。

第二ボタンいただけますか

史は、涼介の気持ちに応えるかどうか悩み、なかなか返事をすることができないでいた。やっと一度だけ会うことを約束したのは、手紙を受け取ってから一か月後のことである。その頃の史は、涼介への気持ちがはたしてどうなのか、わかっていなかったのだ。約束の日、二人はドライブをした。

「史さんは、どの辺に住んでるの?」

「えーーと、町に一軒だけある酒屋さんから南に300メートル余り行ったところです」

「ああ、あの酒屋さんの近くね。いい町だよね」

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「おだやかで人と人の繋がりが強いと思います」

「そうなんだね。ところで三年生になって勉強はどう?」

「どうって?」

「いや、楽しく学べてるのかな? 数学は好き?」

「数学は好きです。楽しいかと言われればどうかなあ。進学のために頑張らなければ」

車中での会話はどこかぎこちなく、史は車窓の景色に目をやりながら、〈こんなことをしてもいいのだろうか、やばいかも〉などと、少し後悔する一方で、〈見つめられるとなぜかどきどきしてしまう〉とも感じていた。約一時間車を走らせた頃に湖が見えてきた。

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