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『君が心をくれたから』雨がついた残酷な“優しい嘘” 謎の案内人・千秋が明かした正体

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『君が心をくれたから』©︎フジテレビ

 あと1カ月ほどで五感の4つ目、視覚を失うことになる雨(永野芽郁)。前回のエピソードで雨から“奇跡”のことを知らされた太陽(山田裕貴)は、雨を支えるため、彼女に見せる最初で最後の花火となる桜まつりが終わったら花火師を辞めることを決断するのである。2月26日に放送された『君が心をくれたから』(フジテレビ系)第8話。少なくとも今回はなにかを“失う”エピソードではないが、ある意味では失うよりも残酷な、“優しさ”が登場人物たちの間で向けられていく。

参考:永野芽郁、『君が心をくれたから』への不安と自信 涙が溢れた山田裕貴との予期せぬ出来事

 「この10秒間を精一杯に幸せに生きることだけを考えてみては」と千秋(松本若菜)から言葉をかけられた雨は、街を歩きながらショーウィンドウのウエディングドレスに見惚れ、かつて東京にいたときに憧れを抱いていたことを思い出す。一方で太陽は、雨にプロポーズをすると陽平(遠藤憲一)と春陽(出口夏希)に宣言。同時に雨が五感を失っていくことを明かし、2人を困惑させてしまう。そして太陽からプロポーズの言葉をもらった雨は返事に悩む。意外に彼女の背中を押したのは、日下(斎藤工)であった。

 そもそもを辿れば、太陽の命を救うために自らの五感を差し出す“奇跡”を受け入れた雨に、彼女のために幼い頃からの夢であり、母親との約束であった花火師になる目標を諦めようとする太陽。お互いを想いすぎるあまりの、不器用でキャッチボールが成立しない優しさの応酬が、主人公たちの苦しさをさらに増幅させていく。そこにきて、太陽の決断を司(白洲迅)づてに聞いて感情的になる春陽や、娘の身に何が起きているのかを知らないまま退院したら一緒に暮らさないかと提案する霞美(真飛聖)など、うまくいかない/届かない優しさが彼ら全員の物語をじんわりと包んでいく。

 そうしたなかで雨は、太陽のプロポーズを受け入れて婚姻届を出した“ふり”をする優しい嘘をつく。その嘘で太陽に怪しまれないようにして、1カ月後、視覚を失う頃に彼の元を去ろうと考えるのだ。結婚したと思い込んでいる太陽と、そうではないと知っている雨が家で行なう2人きりの結婚式。あえて雨は“誓いの言葉”をわからないふりをする。嗅覚を失った雨が買い揃えた花。触覚を失っている雨にはきっと温もりが届かないであろう、太陽からの誓いのキス。ここにある全部が2人にとっての“今”であり、今だけは幸せで尊く、それでいてそこに未来がないと分かればあまりにも残酷なものである。

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 今回の終盤に、ようやく重要な真実がひとつ明かされる。それは、千秋(松本若菜)が太陽の母親であるということ。もっとも、太陽が母親の顔を覚えていない点や、最初の頃に千秋がやたらと太陽の姿を見たかったことなど、これまでもそれを示す伏線のようなものが点在していただけに、驚きや衝撃というよりも“ようやく”という安堵感の方が大きい。そうなると、もう1人の案内人である日下の正体も気になってくる。以前一瞬だけ回想として挟み込まれた日下が生きていた時の様子。今回雨を後押しする言葉をかける一連。雨と太陽の奇跡を見届ける案内人の片方が太陽の亡き母親であるとわかったいま、日下は雨の身の回りにいた誰かだと考えるのが妥当であろう。

(文=久保田和馬)

 
   

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