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パチンコ冬の時代を象徴する「グランドオープン激減」の悲惨な実情

日刊SPA!

◆ボッタクリ代名詞店が地方では優良店!?
 昨年に事実上倒産した某大手ホール。A社のWebサイトを、何か変わったことはないかなあ~と改めて閲覧していると、あることが気になりました。それは「店舗運営はこれまでと何も変わらずに継続致します」という客へ向けたメッセージの一文。

 これまでと何も変わらないってことは、これまでどおりにパチンコは回らないしパチスロも高設定を使ってくれないんだなと邪推してしまうのは、きっと筆者だけではないはず。もちろんその意図するところは違うはずですが、それだけ客側にとってイメージがよろしくなかったというのが、あくまで筆者の個人的な感想であります。

 ただ、地方によってはA社のホールについて、悪いイメージのないところもあるようです。8年ほど前、取材で九州へ行ったのですが、偶然、A社の新装開店を目の当たりにしていまして、どうせ出てないだろうと入ってみたところ、ちゃんと玉を出していてかなりの集客ができていてビックリしたことを覚えてます。

◆店舗を投げ売りする衝撃の営業実態

 そして今もいわゆる“強い店”として頑張っているのかと思ったら、A社の店舗一覧からは名前が消えていたのです。そこでいろいろ調べてみたら、なんと別のホール経営企業に売却済み。なるほど、ここも噂されているような運営をしていたんだなと。

 業界関係者から聞かされていたその噂とは、A社は他法人への売却を前提に新ブランドでの大型店舗を出店している。そしてできるだけ高値で売却するため、今までのA社とは異なって稼働最優先での営業をしているということ。実際、新ブランドで出店した店舗は決してイメージが悪くはなく、知り合いのプロからも「意外に使えるんだよ」なんて話もあったりしたものです。

 そしてここ数年、めっきり減ってしまったグランドオープンした店舗を調べてみると、A社の新ブランドを居抜きで……という例が多かったりします。

◆新規のグランドオープンは激減

 逆にまっさらなところから立ち上げられたグランドオープンは、ここ数年ほとんど聞かれません。筆者の知る範囲では神奈川県の激戦区である相模原エリアに、かなりの規模のホールが数店舗できたくらい。そこも決して稼働が悪くはありませんが、まだグランドオープンして1年程度ということを考えれば、ちょっと苦戦しているような気もします。

 同じく神奈川エリアには土地だけ確保して……という場所はありますが、いったいいつになったら工事が始まるのやら。スマスロの登場からパチスロはかなり盛り返していますが、逆にパチンコは稼働の低迷が続き、いまさらいちから新店を立ち上げてもなあ……ということなのでしょうか。

◆オープンの話よりも休廃業の話ばかり

 かつては年末ともなれば、あちこちでグランドオープンの話が聞かれましたが、昨今は休廃業の話ばかりが耳に入ってきて、新店の話は本当にさっぱり聞こえてきません。もともとファン人口が減り続けるなかで中小ホールの淘汰が進み、そこに新型コロナショックの流行が追い討ちをかけたのは皆さんもご存知のとおり。

 さらに新たな設備投資が必要なスマート遊技機の導入に新紙幣の発行と、既存店舗ですら厳しい状況下でグランドオープンをというのは、よほどの勝算がなければ難しいのが現実。それでもシェアを広げたければ居抜きで……ということになりますし、実際に数少ないグランドオープン話はそんなホールばかりです。

 筆者が業界ウォッチをするようになった30年ほど前のパチンコCR機全盛時代、そして20年ほど前のパチスロ4号機全盛時代にかけては、前述のように年末やゴールデンウィーク、またお盆休みの前にはどこに打ちにいこうか悩むくらいでした。そこかしこでグランドオープンが相次ぎ、業界が本当に盛り上がっていると感じたものです。

◆パチンコ関連企業の休廃業も増加

 新しいホールができれば遊技機メーカーはもちろん、設備機器メーカーや建築会社などその波及効果は大きなものです。しかし、グランドオープンがほとんどなくなったことで、関連した業者も休廃業が相次いでいます。パチンコ業界で倒産や廃業しているのは、大きなニュースになるようなメーカーや大手ホールだけではないのです。

 筆者の業界関連の知り合いもかなりの人が業界から退場していきましたし、業界関連のメーカーや業者が集まる東京の東上野エリア、通称・上野村もかつてのような賑わいはなくなってしまいました。メーカー団体などはファンを増やすべくさまざまな施策を行っていますが、どれもうまくいっていません。そうなるとファン人口が増えない以上、業界規模が縮小するのは必然です。

◆パチンコそのものに魅力がないのか?

 ギャンブルとしていかに射幸性を上げたところでパチンコという娯楽自体に魅力がなくなってしまっていたら、それはもう手遅れなのかもしれません。業界の行く末は倒産した某大手ホールと同じようになってしまうのかも。

 ただ前回も述べたように、筆者としては業界がどのようになろうとも、その行く末は最後まで注視していこうと勝手に考えています。もちろん、そうならないことを祈ってはいますが……。

文/キム・ラモーン



【キム・ラモーン】
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
 
   

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