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“族車”だけど暴走はしない…昭和・平成の「街道レーサー」たちの現在の姿

日刊SPA!

 こんにちは。伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』3代目編集長をやっていた倉科典仁と申します。ティーンズロードは1989年に創刊され、90年代には社会現象に。現在は廃刊となっておりますが、そんな本誌に10年以上携わっていました。
◆目立ってナンボの街道レーサーたち

 ティーンズロードなどのヤンキー雑誌全盛期にいわゆる“族車”に乗っていた人たちは、令和になって40代・50代を迎えた現在、どうしているのでしょうか。じつは当時のスタイルを続けていることが多いんです。しかもカスタムするクオリティーは、お金がなかった10代の頃とは比べ物にならないほど上がっています。

 昭和の原付バイクを当時の改造そのままに完璧なまでに再現している人たちや、中型(250cc~400cc)のバイクを族車仕様に仕上げ、「旧車會」として暴走ではなく“ツーリング”を楽しんでいる方々がたくさんいらっしゃいます。

 そんな旧車愛好家のなかで「街道レーサー」と呼ばれる人たちもいます。当時の暴走族(麗心愚チーム)たちが乗っていた“名車”を、原型を留めないほど改造し、旧車會イベントの走行会(※)などで披露しているのです。

(※)人里離れたサーキット場や貸切状態の巨大な駐車場で、時間を決めて自由に爆音を立てて走る。もちろん公道は走れないので、主催者からは会場まではトラックやキャリヤカーなどに自慢の愛車を積んで来るようにアナウンスがある。

◆竹槍!出っ歯!オーバーフェンダー!

 主な改造の特徴としては「竹槍マフラー」「出っ歯」「オーバーフェンダー」「オープンカースタイル」などですが、とにかく“目立ってナンボ”という派手な改造をしています。

 車のオーナーさんたちは、そういった改造車のイベントに向けて何ヶ月も前から自分のオリジナルのデザインを構想し、コツコツと仕上げていくわけです。

 なかには1年以上かけた渾身の作品などもあり、仮面ライダーや戦隊ヒーローシリーズに出てきそうなものから、平成のレーシングカーをオマージュしたもの、とことんまで「悪っぽさ」を追求したものなど、(言い方は悪いかもしれませんが……)子どもたちが喜びそうなバラエティ豊かな改造車たちが見られます。

◆「正月暴走(初日の出暴走)」では公道を走る姿も…

 昭和・平成の時代、この街道レーサー系の車が公道を走っていることもありました。

 たとえば、「正月暴走(初日の出暴走)」。簡単に言えば、年末年始に行われる暴走族たちの“お祭り”ですが、この日のために改造を仕上げ、富士急ハイランドの駐車場を目指して暴走していました。

 さすがに現在は警察の取締りが厳しく、自慢の愛車を披露できるのは族車が集まる旧車會イベントくらいではないでしょうか(なかには改造車でも“公認車検”を取って合法的に公道を走らせている方もいるらしいですが……)。

 とはいえ、スピードを出すと色々なパーツが吹っ飛んでしまう危険もあります(正月暴走の後には、様々な改造パーツが高速道路に散乱していた)。

 令和の時代のみなさんは当時とは異なり、イベント会場に行く時は陸送車などで車を運び、現場で細かなパーツなどを取り付けて、走行会ではゆっくりと走りながらオーディエンスとともに楽しんでいる感じです。

 彼らにとって旧車イベントは、まさに自分のセンスで車を「アート」として表現できる機会なのでしょう。

 語弊を恐れずに言えば、暴走族版の“パレード”だったり、“コスプレイベント”のように見るという楽しみ方もあるかもしれないと思っています。

◆若い世代に継承されるヤンキーカルチャー

 昭和、平成、そして令和。時代が変わり、流行もかたちを変えていきますが、これほど長く継承されているヤンキーカルチャーも珍しいのではないでしょうか。イベントには若い子たちの姿も見られます。

 もう暴走族ではありませんが、ギャルも含めた今の若い子たちが興味を持っていることに、ティーンズロードをつくってきた身としては感慨深いものがあります。

 もちろん、暴走行為や違法改造車で公道を走ることは禁止されているので、あくまでも旧車のコレクターとして趣味の範疇で法律に則って楽しんでいただければ幸いです。

<文/倉科典仁(大洋図書)>

―[ヤンキーの流儀 〜知られざる「女性暴走族」の世界〜]―



【倉科典仁(大洋図書)】
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
 
   

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