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『ハイキュー!!』驚異のスタート 『鬼滅の刃』の48%、『ONE PIECE』と横並び

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『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』©「ハイキュー‼」製作委員会 ©古舘春一/集英社

 2月第3週の動員ランキングは、2012年から2020年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載された、古舘春一による高校バレー部を題材とした人気コミックを原作とするアニメーション作品『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』がオープニング3日間で動員152万9000人、興収22億3000万円という凄まじい成績を叩き出してトップに立った。

参考:『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は映画館で観るしかない! 圧倒的な“音”の演出

 この数字は、同じ『週刊少年ジャンプ』連載コミック原作のアニメーション作品では2020年10月公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の同期間での興収比で約48%、2021年12月公開の『劇場版 呪術廻戦 0』の同期間の興収比で約83パーセント、2022年8月公開の『ONE PIECE FILM RED』の同期間の興収比で約99%とほぼ横並びの成績。同じスポーツ漫画という共通点もある2022年12月公開の『THE FIRST SLAM DUNK』は土曜日公開だったこともあり直接の比較はできないが、オープニング2日間で比較しても土日2日間で比較しても、『THE FIRST SLAM DUNK』を大きく上回るスタートとなっている。

 『劇場版 呪術廻戦 0』の138億円から『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の404.3億円まで、ここで挙げた作品はいずれも100億円の大台を大きく超える最終興収と記録しているわけだが、特にその2作の東宝配給作品に顕著だったのは、公開された週末のシネコンにおけるスクリーン占有率の高さ。本コラムでは4年前の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開直後に「映画興行は『なりふりかまわない』新基準へ」と、同作の公開日となった2020年10月16日から日本の映画興行が新しい時代に入ったことを歴史として記録してきたが、同じ東宝配給作品である『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の数字も、「『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』以降」だからこそ成し遂げられたものだということは触れておく必要があるだろう。

 今回の『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』について特筆すべきは、それを日本の映画興行において長らく「閑散期」とされてきた2月にぶち込んできたことだ。つまり、ゴールデンウィークや夏休みやクリスマスシーズンと違って、他に強力な作品が少ないことによって、より容易にそのような「スクリーン独占状態」を生み出しやすくなったわけだ。そしてランキングをご覧になればわかるように、その対抗馬となる作品も『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』と『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』。トップ3はすべて国内のアニメーション作品であり、成り立ちはそれぞれ異なるもののいずれもコミックやテレビアニメをオリジンとする非オリジナルのアニメーション作品ということになる。

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 トップ5で唯一のコミックやテレビアニメをオリジンとしない作品、そして唯一の外国映画である、初登場5位『ボーはおそれている』が異彩を放っているが、世界的にむしろ異彩を放っているのはこのようなランキングが常態化した日本の映画興行であることは言うまでもない(映画興行の観点からは、それは必ずしも悪いことではないが)。

(文=宇野維正)

 
   

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