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【小倉大賞典回顧】チャレンジC組のエピファニーがV 重賞初制覇をたぐり寄せた陣営の調整力

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ハイレベルなチャレンジC組

エピファニーが小倉大賞典で重賞初制覇を飾った。お気付きだろうか。同馬は昨年のチャレンジC4着馬だ。1、2着のベラジオオペラとボッケリーニは次走GⅡ・2着、6着ガイアフォースはフェブラリーSで2着、7着リカンカブールは中山金杯を勝った。この春に向け、確実にキーポイントになるレースといえる。

チャレンジCは後半1200mすべて11秒台を記録するゴールまでラップが落ちないハイレベル戦だった。底力を問う流れを経験したことが次走以降につながっている。一方、同レースから直行した10、11着のアドマイヤビルゴ、フェーングロッテンは10、5着と結果を残せなかった。そう単純に行かないのも競馬か(※筆者の本命はフェーングロッテン)。

エピファニーの前走はリカンカブールが勝った中山金杯で11着。敗因は明確だった。来日間もないR.ピーヒュレク騎手が乗り、スローペースのなか派手に折り合いを欠いてしまい、消耗してしまった。

そこから小倉大賞典まで1カ月ちょっと。陣営は敗因克服に注力してきた。テンションがあがってしまう直前輸送を避け、かつ調教施設面で物足りない小倉に入厩しない。その答えが栗東入厩だった。最終追い切りは栗東Wで5ハロン64.7。付きっきりで折り合い改善を目指す杉原誠人騎手が駆けつけるなど、これでもかと打てる手を打ってきた。

レースはセルバーグが飛ばし、全体的に速かったのもあったが、なんとかシフルマンの背後につけ、エピファニーを納得させた。前を追いかけようという仕草こそ見られたが、我慢できた。

今後もスローペースの外枠など危うい場面はありそうだが、馬自身も経験を積み変わってくるのではないか。現状は流れやすい小回り1800mがよさそうで、当然、適鞍ではない大舞台へ向けて課題はある。だが、宮田敬介厩舎なら、なんとかしてくれるのではないか。そんな期待も抱かせる。


ハイペースで活路を見出したセルバーグ

レースを演出したのは3着セルバーグだ。今村聖奈騎手は発馬から意欲的に進め、ひとり旅を実現した。馬とのリズムを整えることに長けた今村騎手の特徴が凝縮したような競馬だった。

序盤600m35.0、800m通過46.0、前半1000m57.2と中盤までペースを落とさない。マイル戦を戦ってきたセルバーグが走りやすいペースを選択した。折り合いを気にして、ペースを落とさなかったのは好結果を呼んだといえる。残り400mは12.4-12.5で、持続力がなければ伸びることはできない。それだけに勝ったエピファニーは上のクラスで戦える耐久力をみせたといえる。

セルバーグは今後、中距離へ進むだろうか。マイルでも先手を奪えないこともないが、やはりマークは厳しくなる。先行馬が減る中距離戦なら、恵まれるケースも出てくるか。どのカテゴリーでも行くだけ行くという姿勢で挑む馬には競りかけにくい。今回の競馬は次走以降、けん制材料になるだろう。

2着ロングランはスローの中山芝1800mディセンバーSで上がり600m34.4を繰り出し差し切った。展開の逆で勝つ充実具合を感じた。今回は展開を味方につけただけに、頭をとり切れなかったのは痛い。小回り向きの差し馬で、しばらくは適条件で狙ってみたい。ヴィクトワールピサ産駒はディヴィナシオン、フォルコメン、アウトライアーズなど6歳となって重賞で激走する産駒もいる。今回は4番人気だったが、今年はたとえ人気が落ちても見放したくない。条件さえハマれば走る。

1番人気アルナシームは4着に敗れた。マイルから得意距離に移って前進したが、本来は1分44秒台決着など外回りコース向きで、今回は小回り適性の差が出たようだ。それでも4着は充実を感じる。阪神外回りで見直したい。

2番手からレースを進めたフェーングロッテンは5着。4コーナーで早々にステッキが入るなど、手応えは怪しかったが踏ん張った。去勢明けで、以前の先行力を取り戻した印象。使われて変わってくるだろう。



ライタープロフィール
勝木 淳
競馬中心の文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース個人オーサーを務める。新刊『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。

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