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棚橋弘至「プロレスラーはみんなスマートだと思っていて」/テリー伊藤対談(2)

アサ芸プラス

テリー でも、いちばんもらってるのは棚橋さんでしょう?

棚橋 いや、今だったらオカダ・カズチカか内藤(哲也)ですかね。オカダはこの前、退団が決まりましたけど。

テリー ねぇ、ビックリしましたよ。

棚橋 まあ、いずれにせよ他の選手の年俸はそのぐらいの予想しか立たないですね。

テリー 棚橋さんって、こうやって話していてもすごく優秀じゃないですか。でも、レスラーってそういう方ばっかりじゃないと思うんですよ。よくわかりませんけども、棚橋さんが、一生懸命かみ砕いて「こうなりました」って事情を説明しても「はぁ? 何言ってんのかわかんねえよ!」みたいな。

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棚橋 はい(笑)。

テリー そういう人にはどう対処するんですか。

棚橋 でも、僕はプロレスラーはみんなスマートだと思っていて。昔、力道山先生時代のエピソードかな。「うちの息子はバカだけど、体はデカいから入れてやって」みたいな人がいたらしくて、それに対して猪木さんか誰かが「プロレスはバカじゃできませんから」って断ったっていう話があるんです。怖い顔にイカつい体をしたプロレスラーは多いですけど、みんな頭はスマートだと思いますね。

テリー なるほど。プロレスラーはバカじゃできないっていうのは、よくわかりますね。

棚橋 そう思います。

テリー 新日本プロレスで社長になったプロレスラーって、棚橋さんで4人目ですよね。

棚橋 そうですね。(アントニオ)猪木さん、坂口(征二)さん、藤波(辰爾)さん。で、棚橋ですね。

テリー 猪木さんって天才ですけど、すごくいい加減なところも多かったじゃないですか。社長業なんてちゃんとやってたんですか。

棚橋 たぶん猪木さんの時は、実務的な部分をサポートする優秀な右腕がいたと思いますね。猪木さんは話題を作るとか、そういうところは天才ですから。

テリー きっと猪木さんは大方針だけですよね。

棚橋 はい。そういう猪木さん的なところと、坂口さんの堅実なところ、それから藤波さんのフレキシブルな考え方を兼ね備えたような、ハイブリッドな社長になりたいですね。

テリー いいとこ取りだ。

棚橋 真面目なところはしっかりやりつつ、博打が打てる時はファンの喜ぶ仕掛けを考える。僕が社長のうちは「新日本頑張ってるな」って言われるようなものを、どんどん出していきたいですね。誉められたいですから(笑)。

ゲスト:棚橋弘至(たなはし・ひろし)1976年、岐阜県生まれ。立命館大学法学部の3年時に「新日本プロレス」の入門テストを受け合格。卒業後の1999年に入門し、同年10月、真壁伸也(現・刀義)戦でデビュー。2006年、団体最高峰のベルト「IWGPヘビー級王座」を初戴冠。「第56代IWGPヘビー級王座」時代に当時の歴代連続最多防衛記録である〝V11〟を達成、またタレントとしてテレビ番組や映画などにも出演するなど、平成後期のプロレス人気の復活に尽力した。現在は現役を続けながら、新日本プロレスの代表取締役社長を務める。

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