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『ブギウギ』ブギの女王が誕生! 史実を基にスズ子の今後の行方を占う

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『ブギウギ』写真提供=NHK

 NHK連続テレビ小説『ブギウギ』第19週目でついに、“ブギの女王”となった福来スズ子(趣里)。「東京ブギウギ」、戦後間もない日本で苦しんでいた市井の人に笑顔をもたらしたこの曲のメロディは、現代に生きる私たちでも普段からCMソングなどを通して馴染みがある。まさに時代を超えた名曲が誕生した瞬間を、第1話を再構築する形で描いた第91話は、視聴者がスズ子の乗り越えてきたもの、彼女の人柄を理解しているからこそ深いものになっている。間違いなく本作の最大の山場だったと思うが、問題はこの先どうなっていくのかだ。

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 スズ子のモデルとなった歌手・笠置シヅ子も、劇中と同じように愛する婚約者・吉本穎右(愛助/水上恒司のモチーフと思われる)を失った直後の悲しみを乗り越えるために、服部良一(羽鳥善一/草彅剛のモデル)に新曲を作ってもらうように頼んだ。この辺の流れは割と史実に近く、羽鳥が「東京ブギ」のリズムに閃いた時の演出がミュージカルの主人公のようだった点も服部の著書『ぼくの音楽人生―エピソードでつづる和製ジャズ・ソング史』(日本文芸社)の記述に寄せたものになっている。

 笠置シヅ子と服部良一はその後も、いわゆる「ブギもの」と呼ばれる歌をいくつも発表していったことで“ブギの女王”としての地位を確かなものにしていった。しかし、ブギブームが到来すればもちろん他の歌手もこぞってブギを歌い出す。彼女の大ブレイクに触発されて頭角を見せてきた女性歌手たちが今後も登場していくことだろう。そして何より、史実では笠置シズ子のモノマネをしてブレイクし、“ベビー笠置”と呼ばれた美空和枝こと、後年の美空ひばりをイメージしたキャラクターも暫くすると登場するかもしれない。

 まさに音楽シーンに新たな波をもたらした、火付け役の笠置だが彼女はそれと同時に多くの独身女性やシングルマザーのインスピレーションにもなった。第19週でも描かれていたが、舞台や稽古場に自分の幼な子を連れてきていたスズ子。同席する男性スタッフから文句を言われるシーンが多かったが、印象的なのは女性のダンサーらが一言も彼女に対して文句を言っていなかった点である。史実でも、シングルマザーである笠置が子供を抱えて舞台の仕事を務める様子に、当時「パンパン」などと呼ばれていた街娼に深い共感を与えたり、婦人の地位向上政策によって抑圧から解放された若い女性たちに勇気を与えたりと、あらゆる層の女性から圧倒的な支持と人気を誇ったのだ。第20週の予告映像に、街灯下に立つ派手な化粧をした女性陣に囲まれるスズ子や、「お気楽に歌っているあんたとは立場が違うんだよ!」と怒鳴る女性が映されていた。もしかしたら街娼から共感を得るまでの反発などを描くのかもしれない。

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 また、「今の日本には、戦争に負けた弊害が噴き出している」という予告のセリフと同時に、第90話でチラリと姿を見せた幼なじみのタイ子(藤間爽子)の姿が映されている点も気になる。タイ子といえばツヤ(水川あさみ)の葬儀で会って以来で、あの時は芸者として活動していたが、東京に住む人との子を妊娠しており、彼と東京で暮らす予定だと話していた。確かに東京には来ていたようだが、様子が何やら怪しい。靴を磨く青年の姿をじっと見守っていた点も考えると、その子とタイ子の関係にも何やらありそうだ。

 久々に再会したタイ子に「他人のあんたに関係ない」と言われてしまうスズ子の姿まで予告に収められている。果たして、彼女に何があったのか。スズ子の歌手としての成功を描くと同時に、昔の交友関係に立ち返ることになっていくのだろう。

(文=アナイス)

 
   

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