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自然の驚異を感じさせる火山から噴出する青い炎(インドネシア、イジェン山)

カラパイア


 火山の噴火と言ったら、赤やオレンジの炎を連想するだろう。ところがインドネシア、ジャワ島にある「イジェン山」からは幻想的な青や紫の炎が噴出する。

 電気の火花にも似た青い輝きは、硫黄ガスが燃えることで放たれる光なのだそうだ。

畏怖の念を感じさせる火山の青い炎

 イジェン山は、ジャワ島東部の東ジャワ州にある成層火山群だ。成層火山とは、噴火による溶岩などで円錐状になった火山のことで、日本なら富士山もこのタイプの火山だ。

 その中心には幅20キロのカルデラが大きな口を開けており、幻想的な青い炎が吹き上がることから「ブルーファイア・クレーター」と呼ばれる。

 最高5mにも立ち上る青い炎の正体は、高圧と360度以上の高温で岩のスキマから噴出する硫黄ガスが燃えたものだ。なので、世にも珍しい青い溶岩があるわけではない。

 写真家のオリヴィエ・グルーネヴァルト氏が数年前に撮影し、スイス、ジュネーブで開催された火山学会で発表されたこの神秘的でいて自然の畏怖を感じさせる映像は、SNSで再び話題となっていた。

青い炎と悪魔の金

 闇を青く照らす幻想的な風景は観光スポットにもなっているが、地元の人たちにとっては生活の場だ。

 彼らは、そこで作られる硫黄の塊を採掘し、マッチの素材や砂糖の漂白剤として売って、生計を立てている。

 そうした稼ぎは「悪魔の金」と呼ばれているという。

 それは命がけの行為だ。労働者のほとんどは、ガスマスクを買う余裕がないので、布一枚で口をおおって火口の急勾配を降りていく。

 だがそのせいで、労働者の多くが呼吸器疾患のような深刻な症状を患うようになる。

 Smithonian Magazineによると、硫黄は1キロあたり約680インドネシア・ルピア(約6.5円)ほど。夜間の12時間の作業で80~100キロを運んでも、500~650円程度にしかならない。
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素人がイジェン山に近づいてはならない

 イジェン山の青い炎のほとんどがカルデラの縁にある。火口内にたたえられた水は鮮やかなターコイズブルーで魅惑的だが、泳ぐ姿をSNSにアップしようなどとは思わないことだ。

 ここは世界最大の酸性湖で、pHは0に近い強酸だ。うかつにも飛び込んでしまえば、そのまま帰らぬ人になる可能性がある。

 昔から「美しい花にはトゲがある」とはよく言ったもの。美しい自然に魅せられたからといって、うっかり手を出すと大変なことになる。世界には死を招く危険な水域が、いたるところにあるのだ。

written by hiroching / edited by / parumo

 
   

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