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ニューヨークのロボットポリス、役立たずで1年もたたないうちに解雇

カラパイア


 人間の代わりに働くロボットは便利だが、使えないロボットほど残念なものもない。当然ながらその作り手も人間だったりするんだけども。

 このたびそんな事情で解雇されたのは、アメリカのニューヨーク市が導入したセキュリティロボット「K5」だ。

 K5 は、2023年4月に「完全自律型の屋外パトロールロボット」として、盛大にお披露目されたばかり。なのにわずか1年足らずで「役立たずなロボット」として無職になった。

 デビュー当初はハイテクと評判だった K5 に何が起きたのか。当初は最先端パトロールが期待されてたロボットだが、決定的な解雇理由は「階段」だったという。



NYPD robot that patrolled NYC subway station is no longer in use

ニューヨーク市警察のロボット「K5」が職を失う

 今月初め、ニューヨーク市の地下鉄にいたロボット「K5」がついに職を失った。駅での試験走行も完了し、とうとう使用不可となったそうだ。

 このロボットは、昨年4月ニューヨーク市警察のロボットとして華々しくお披露目されたが、期待されるほどの活躍をすることもなく、最後は地下鉄タイムスクエア駅をただ走行していたそうだ。

地下鉄の一部になっていた完全自律型セキュリティロボット

 屋外用セキュリティロボット K5は、カリフォルニア州を拠点とするロボット企業、ナイトスコープ(Knightscope )社製の完全自律型セキュリティロボットだ。

 発表当初は「革新的な警備技術の導入」としてニューヨーカーから注目された K5 だが、実際は単体で働くこともなく、人間の警官に付き添われるところが目撃されていた。

 さらにその年の秋には、市長のエリック・アダムス氏が「このロボットは地下鉄の一部になる」と発表。屋外担当のはずが地下を巡るなど、期待と異なる展開になっていた。

K5は、ゆくゆくは地下鉄の構造の一部になります。最低賃金よりも安く、トイレ休憩も食事の時間も不要です。これは良い投資ですよ。
NY市警がK5の地下鉄巡回を発表(2023年9月)

The NYPD just unveiled a new crime-fighting robot to patrol subways

重量が181kgもあり階段の昇降も不可能

 期待を寄せられていたはずのK5に何があったのか。どうやらこのロボットはそもそも警備が向いてなかったようだ。

 完全自律型の K5 は、複数のカメラや双方向通信など数々のハイテク機能を搭載。夜間を巡回して犯罪を事前に防ぐことが期待されていた。

image credit:Michael Appleton/Office of the Mayor of New York City

 しかし単体での巡回が許されず、常に付き添いが必要だったのは、重量が181kgもあったからだ。

 さらに K5 は見てのとおりで階段の昇降ができない。そのため駅での試験運用でも、1つのフロアを走るだけで階段の先のエリアへの巡回は不可能だった。

 そんなわけで結局、駅での試験走行を最後に職を失ってしまったという。

ニューヨーク市は最近ロボットを積極導入

 ここ数年ニューヨーク市警察はロボットによる取り締まりを進めている。2021年にはボストンダイナミクス社のスポットを試験導入したが、人権擁護団体の抗議で中止した過去がある。

 ところが2022年「コンピューターオタク」を自称するエリック・アダムス氏が新市長に当選すると、そのアイデアがまた復活。

image credit:Michael Appleton/Office of the Mayor of New York City

 さっそく市は、2023年4月に K3 や K5 のセキュリティロボットとスポット2体の導入を発表した。

image credit:Michael Appleton/Office of the Mayor of New York City

  K5 は2014年にナイトスコープ社が発表したロボットだが、実は過去には池に落ちたり、子どもを轢くなどのトラブルでも知られる。



 一方、さっそくニューヨーク市警が「デジドッグ」と名づけたスポットの用途については、市が爆弾事件など命に関わる状況などに使うと声明を出したが、詳しい運用については不明だ。

駅のロボットは安全に役立たずという非難

 この件について、法律扶助協会のデジタル・フォレンジック・ユニットのスタッフ弁護士、シェーン・フェロ氏はこう非難している。
アダムズ政権は、積年の問題をハイテクで解決する、という見当はずれな主張に気を取られている。ニューヨーク市警の地下鉄ロボットは不要な出費であり、合法的な安全には何の役にも立たない公共のからくりだ
 同法律扶助協会は昨年6月、アダムス政権が導入した「地下鉄ロボットやデジドッグ(ロボット犬)」の新しい監視技術の調査を当局に要請している。

 一方のニューヨーク市は、こうしたロボットの次なる展開への選択を検討中だそうで、引き続きロボット導入を継続するようだよ。

References:abc7ny / arstechnica / youtube / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

 
   

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