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『進撃の巨人』完結後に残った最大の謎  なぜ始祖ユミルはミカサを選んだのか、その理由を考察

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※本稿は『進撃の巨人』の結末に関する内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

  ついにTVアニメシリーズが完結したことによって、あらためて大きな注目を集めている『進撃の巨人』。中盤から終盤にかけて壮大な伏線の数々が回収されていく様子は、まさに壮観の一言だった。だが、同作において完結後にも考察を呼んでいる要素がある。それは“始祖ユミル”ことユミル・フリッツの思惑だ。

(参考:【写真】「別冊少年マガジン」12月号発売の付録は『進撃の巨人』特製クリアファイル” )

  始祖ユミルは本編が始まる1800年以上前に、古代エルディア帝国の礎を築いた人物。謎の生命体、通称「大地の悪魔」と接触したことで、後世の「ユミルの民」に巨人化能力を与えることとなった。つまりは『進撃の巨人』におけるすべての出来事の起点となった存在と言っていいだろう。

  マーレ国で活動していたエルディア復権派の人々にとっては、巨人の力で大陸を発展させた女神という扱いだったが、始祖ユミル自身のエピソードは深い闇を感じさせるものとなっている。

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  その一端が明かされたのが、単行本30巻で描かれた回想シーンだ。元々始祖ユミルは奴隷の身分で、ある時他人の財産である豚を逃した罪を着せられ、当時の王であるフリッツ王に追われることに。そこで偶然「大地の悪魔」と出会い、巨人化の力を入手したものの、自由の身とはなれず、命じられるままに巨人としてマーレと戦ったという。

  この回想の始祖ユミルは、フリッツ王に所有され、戦争に加担させられた挙句、死後も「座標」で巨人を作ることを義務づけられた哀れな被害者のように描かれていた。エレンから「お前は奴隷じゃない」「誰にも従わなくていい」と言われ、涙を流すシーンもあり、フリッツ王からの解放を望んでいたような描き方だ。

  しかしその後、解釈がひっくり返るような真相が次々明かされていく。たとえば単行本34巻では、「他人の豚を逃した」というのは冤罪ではなく、実際に彼女が犯した罪だったことが判明している。

  さらに最終巻では、始祖ユミルがフリッツ王に愛情を抱いていたことが判明。しかも彼女はフリッツ王の略奪によって故郷や親を奪われ、舌を抜かれた過去があるそうなので、きわめて複雑な関係だと言える。

  ともあれ、おそらく始祖ユミルはたんに自由を奪われた被害者ではなく、自身の意志でフリッツ王に協力した共犯者だった。では彼女はなぜそうした行動をとったのだろうか。そしてエレンやミカサに対して、何を求めていたのだろうか。

ミカサが始祖ユミルに与えた影響とは

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