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【西武】楽天戦力外の炭谷銀仁朗が6年ぶりの帰還。「143試合全部出る」と意気込む36歳捕手に渡辺久信GMが期待するプラス効果とは?

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【西武】楽天戦力外の炭谷銀仁朗が6年ぶりの帰還。「143試合全部出る」と意気込む36歳捕手に渡辺久信GMが期待するプラス効果とは?(C)THE DIGEST
 楽天を戦力外になっていた炭谷銀仁朗が7日、古巣・西武との契約に合意。同日、球団事務所で入団会見が行われた。

「6年ぶりに埼玉西武ライオンズに(戻り)、来季よりプレーすることになりました炭谷銀仁朗です。僕が在籍した時とは違って、若い選手も増えて、いろんなことが違ってきているとは思うんですけれども、他球団で経験したこと(を生かして)、ライオンズのプラスになるために精一杯頑張りたいと思います。戦力外になった時に渡辺(久信)GMから声をかけていただいて、本当にうれしかったですし、来季からまた初心に帰って頑張ろうという思いです」
  提示された背番号は「27」。2011年から8年間、正捕手として自身が背負っていた番号だ。

「背番号は僕から希望は出していなかったんですが、『何番やろうなぁ』と思いながら待っていて、『27』って言われた時には『よっしゃ!やった!』って感じで、本当に嬉しかったです。こだわりは強いというか、(背番号27に)強い気持ちはありますね」

 今季の西武は、正捕手を勤めていた森友哉のFA移籍に伴い、2年目の古賀悠斗、4年目の柘植世那、そして育成から支配下登録を勝ち取った2年目の古市尊など、若い捕手陣を一軍で使いながら育てていかなければならない状況だった。

 そんな明日を担う若手たちの良き手本となるベテラン捕手――。それも大きな役割であることは、炭谷自身も十分承知している。それでも炭谷が掲げた目標は”全試合出場”だった。

「可能性が低いのは百も承知ですけども、自分の中では143試合全部自分が出るんだという気持ちです。それは(選手として)持たないといけないものだと思います。もう来季は37歳になりベテランですけれども、(渡辺久信)GMからは、戦力としてというお話をいただきましたし、僕はあくまでコーチではなく一選手なので、教えてあげるというよりもお互いに成長できればという認識でいます」

 自分はあくまでも一選手として、古巣へ帰ってきた。プロ18年で通算1541試合に出場した捕手としてのプライドを感じさせる言葉だった。ただ、その後でこうも語っている。

「古賀と柘植を筆頭に、(西武には)まだまだ若いキャッチャーもいると思うので、僕はもう36歳ですけど、僕もやっぱり(彼らから)吸収できる、いろいろ話を聞けるチャンスだと思っているので、お互いに切磋琢磨というか、レベルアップしていけたらなと思います」

 自ら積み上げてきたものにプライドを持ちながらも、より良い結果を求めて若い選手からも貪欲に学び、共に成長しようという姿勢はチーム捕手陣に新たな風を吹き込みそうだ。
  そんな炭谷を戦力外直後、すぐに獲得へ動いたのが渡辺GM。その狙いをこう話した。

「本人も言っていますがコーチじゃないので、まずはそこ(選手)で勝負してもらうということです。当然、うちのキャッチャー陣は若いし、経験も少ない。来季は岡田(雅利)も復帰してくれると思いますが、やはり経験があるキャッチャーがいた方が、チームにとっても安心感があると思います。銀仁朗の性格とかはわかっているので、チームにとってはすごくプラスになる人材だというところで、オファーを出しました」

 さらにこう続ける。
 「やっぱり、他のチームの野球やいろんなシステムを見ることによって、彼はキャッチャーということもあるので、そういう引き出しが増えるっていうのはすごく大きいと思います。トレードとかで他のチームで野球をやるっていうのは、逆にプラスになることが多いっていうのも私自身も経験しているので、そういう意味でいろんなエキスを来季はうちに注入してほしいなと思います」

 西武以外の野球を見てきた5年間。炭谷が技術的にも考え方の部分でも新たな発見を得たのが、2019年にFA移籍をした巨人での2年半だった。

「何がどうとかはちょっと言えないですけども、野球の部分でそれを感じたのはやっぱり(巨人の)坂本勇人の存在ですね。あとは阿部慎之助(現一軍監督)さん。人間的な部分で言えば、亀井(善行・現一軍外野守備兼走塁コーチ)さんにもお世話になりました。やっぱその3人っていうのは、僕がジャイアンツへ行ったときに、本当に新しい発見をいっぱいくれた3人なので、僕がキャッチャーとして阿部さんにそうやって感じさせられたように、古賀や柘植がいろんなものを僕から感じてくれたらいいなとは思いますけどね」

 この日はサプライズとして、炭谷もよく知るチームの大先輩・中村剛也と栗山巧からビデオメッセージが届けられたが、炭谷自身も話していたように、今のライオンズには若い選手の方が圧倒的に多い。特に実際にボールを受けたことのある投手となると、若かった時の高橋光成や今井達也など数えるほどだ。

 受けたことのない若い投手陣のボールを受けてみたいと話していた炭谷だが、同世代でチームを支えてきた守護神・増田達至のことも気になっているという。

「(今までは)敵チームだったので話せなかったですが、マス(増田)がね。ちょっとここ数年、良い成績が出ていないかなと思うので。僕が楽天で見ていたマスもいるし、マスが自分で感じているものもあるだろうし、(コミュニケーションをとりながら)ちょっと頑張らせてあげたいなと思います。」

 かつての正捕手・炭谷銀仁朗の6年ぶりの帰還が、新たなチームづくりを進めるライオンズにどんな化学変化を起こしていくのか。渡辺GMが見越しているプラス効果が、若手捕手陣だけでなく、様々なところに波及していくことを大いに期待したい。

取材・文●岩国誠

岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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