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【#佐藤優のシン世界地図探索㊱】ガザ地区、対テロ戦の行方「戦闘停止判断の裏側」

週プレNEWS


10月7日、ハマスの奇襲攻撃から始まったガザ戦闘で、イスラエルは12月までに一万カ所の空爆を実行した(写真:AFP=時事)
ウクライナ戦争勃発から世界の構図は激変し、真新しい『シン世界地図』が日々、作り変えられている。この連載ではその世界地図を、作家で元外務省主任分析官、同志社大学客員教授の佐藤優氏が、オシント(OSINT Open Source INTelligence:オープンソースインテリジェンス、公開されている情報)を駆使して探索していく!

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――イスラエルがテロリストのハマスと、国連が求めるならば停戦、英米は人道的休戦となる戦闘停止に関して、人質を条件に交渉をしました。

佐藤 いや、交渉したのではなく話をしただけです。そして停戦は長くなればなるほど、ハマスにとって有利です。

――しかし停戦は7日間で終了。結局、今、ガザ南部でイスラエル軍は戦っています。

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佐藤 停戦したのは、アメリカの圧力が大きかったからです。

――バイデン米大統領のゴリ押しですか?

佐藤 ゴリ押しというよりアメリカの内政があるので、イスラエルが停戦に応じないとバイデン政権がこれ以上持たない、イスラエルへの支援をきちんと続けるために少し折れてくれ、という程度の話ですね。これはイスラエル側の譲歩によって実現しました。しかし、譲歩を重ねる度にハマスが有利になります。

――つまり、アメリカに対してのイスラエルの「貸し」になるのですか?

佐藤 「貸し」などではなく、アメリカが本気で言ってきたらどの国も断れない、それだけの話です。だから、今回の停戦に関してはアメリカは本気です。ガザ地区であれだけ非戦闘員が死んでいる映像が出ていると、アメリカの国内世論はこれは止めなければ、となります。

すなわち、アメリカの威信に関わるわけです。米国の威信、米国の価値観、人権、そういったモノに抵触することが問題になります。米大統領選挙までにはまだ時間がありますから、この程度の圧力で済んだともいえます。いずれにせよ、イスラエルとハマスの問題は、アメリカの内政問題になっています。

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