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歌舞伎町ホスト問題「売掛なし」は本当に実現するのか?『「ぴえん」という病』著者・佐々木チワワに聞く

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 悪質ホストクラブが社会問題となっており、その実態調査や法整備の動きが進んでいる。12月5日には吉住健一同区長らとホストクラブ代表の連絡会が開催され、歌舞伎町のホストクラブ最大手の代表が、地域全体で来年4月に売掛(うりかけ)をなくす方針を示した。

参考:頂き女子りりちゃん事件で波紋、ホストクラブ法規制の論点は? 弁護士の見解を聞く

 客の女性が「ツケ払い」をする売掛は、特に問題視されてきた。返済能力がないと見受けられる場合においても、売掛のシステムを使って、あとから数百万円など多額の支払いを求めることがあったという。売掛はホストが一度、立て替える仕組みとなっており、多額の金額を取り立てるために女性に対して売春・風俗店勤務を持ちかけることもあった。そして多額の売掛金を抱えた女性が、社会的/精神的に追い詰められてしまうケースが後をたたなかった。

 そうした売掛をはじめとして、悪質ホストクラブ問題に世間の注目が集まっているが、実際のところ、ホストクラブの現場にいる人々、つまりホストや客の女性はどのように感じているのか。

 著作『「ぴえん」という病 SNS時代の消費と承認』(扶桑社)で、最新の歌舞伎町事情を伝えるライター・佐々木チワワ氏に話を聞いた。

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 現役の慶應大学生で「歌舞伎町の社会学」を研究する佐々木氏は、自身もホストクラブ通いをした経験があり、その事情に精通している。ホストクラブの現場では昨今の報道や規制に向けた動きはどのように捉えられているのか。

「ホスト側は事件が起きたこともあって、少し風当たりが強くなったと感じているようです。とはいえ、これからもホストクラブに来る人は来るし、売掛もおそらく完全にはなくならないだろうと考えている。お客さんの側からは、抱えている売掛金を(問題視されている)今のタイミングならば飛べる(踏み倒せる)かもしれないという話も聞きました」

 悪質ホストクラブ問題は国会でも取り上げられ、立憲民主党が女性の被害防止のための議員立法を提出した。今回の連絡会では、売掛をホストと女性の個人間でなく、店舗管理とする営業転換も示されていたが、この新指針はホストたちにも影響を与えそうだ。

「売掛、つまりツケ払いというのは、どの業界でもやっていることではあります。ホストという仕事が最近、注目されてきた以上、その制度の問題点がクリーンになるのは当然のことです。ちゃんとした職業としてある程度認められたいならば、きちんとしたルールに則って、売掛による被害者を出さないようなスキームに変化していくといいと思います。

 ホストクラブの経営者の中には、ホストに対して『売掛でもなんでもいいからとにかく売り上げを上げろ』と圧力をかける人がいます。そういう人たちは今後減っていくはずです。一連の報道で客について若年女性という言葉が使われますが、ホストも18歳から働いているので、若年男性なんです。彼らは自分で数百万円の売掛金を担保できないのに、店に借金をしてしまうことになる。そういう若い男性が減ることも良い変化になるかと思います。彼らにとっても売掛が漏れる心配が減ることになるでしょう」

 ホストでタレントのROLAND氏は早くも11月に自身のホストクラブグループでは売掛を一切禁止にするという声明をX(旧Twitter)上で発表した。今後のホストクラブにおいては、自浄作用も働いていくのだろうか。

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