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若年層や女性の間で広まる栄養の欠乏…上西一弘氏が鳴らす高齢化の警鐘、解決のヒントは「牛乳」

マガジンサミット

12月5日に都内で、現代日本人が抱える低栄養問題『若い女性のやせ』『小中学生の栄養不足』をテーマに、女子栄養大学栄養学部教授で、ヒトを対象としたカルシウムの吸収・利用に関する研究の第一人者である、上西一弘氏による第55回メディアミルクセミナーを開催された。

近年は、若年女性の「やせ」が健康課題のひとつと言われている。政府から発表されている国民の健康を増進するガイド「健康日本 21」(第三次)でも、「若年女性のやせ(BMI18.5 未満)の減少」が目標にされているほど。メタボリックシンドロームなど、いわゆる太り過ぎが問題視される一方で、栄養を摂らなさすぎることも顕著になっているのだ。

「カルシウム摂取量の変遷」では、1995年代頃の20歳から29歳の女性はカルシウムの一日の摂取量は500mg。2019年においては400mg程度と、24年ほどで100mgほど減少していることが分かる。本来の基準値としては一日で650mgを摂るのが望ましいため、摂取量は全く足りていない。

上西氏曰く「カルシウムは摂取しても吸収率が非常に低い。成人で25%程度の吸収率」とのこと。この吸収率を上げるためビタミンDが重要で、一日あたり8.5㎍必要。しかし、20歳から29歳のビタミンD摂取量は、1995年で7㎍。2019年で4.5㎍のため、年々摂取量が減っている。

また、栄養が足りていないだけではなく、運動習慣の少なさも問題視されている。特に、20歳から39歳までの女性の運動割合は非常に少なく、10代女性が25%、40代女性が12.9%と運動習慣があることに比べ、20代女性は12%、30代で9.4%というデータが出ている。

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若年女性の「やせ」は、これら低栄養や運動不足に起因するものと推測されており、骨や筋肉の減少、貧血といったリスクに加えて、低出生体重児という形で影響が出ると考えられている。

若年女性だけではなく小中学生の栄養不足も深刻化している。カルシウムを摂る習慣がない子どもたちが多いため、特に学校給食のない土日や長期休みは不足傾向にある。カルシウムの推奨量と実際の摂取量を比較すると、12歳から14歳の男性で推奨量は1000mg。だが、実際の摂取量は702mgと約300mgほど足りていない。

骨量は20代をピークに低下していくため、青少年期にカルシウムを充分摂取することが重要。現状、栄養素が少なくとも20代から30代の女性及び、小中学生には影響がないという。しかし、見た目上に問題がないからこそ発見が遅れてしまい、高齢化してから骨粗鬆症や骨折の頻度が高くなってしまうとのこと。

介護が必要になった主な原因の1位は16.6%で認知症、2位が16.1%で脳血管疾患、3位は13.9%で骨折・転倒。現状の若年層が高齢化した際に、さらに骨折などで介護が必要な高齢者が増える可能性もあるわけだ。

上西氏は、200mlの牛乳を一本飲むことで、これらの問題を飛躍的に解消できると警鐘を鳴らす。身体活動レベルⅡの10歳から11歳の男子であれば、牛乳を一本飲むことで、必要な摂取量の3割が牛乳一本で摂取できる。そのほか、ビタミンB1やビタミンB2、パントテン酸なども同時に補給できるため、非常に効率がいいのだという。

一方で、若年層の女性の間では「牛乳を飲むと太る」という情報により、牛乳を飲まない方も多いが、一本あたり(200ml)のカロリーは、138キロカロリー。接種できる栄養素を考えると非常に低い数値である。

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