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朝ドラ『ブギウギ』草彅剛が表現した羽鳥の静かな怒り 六郎のための楽曲「大空の弟」

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『ブギウギ』写真提供=NHK

 『ブギウギ』(NHK総合)第48話では、スズ子(趣里)の事情を知った羽鳥善一(草彅剛)が会いに来る。羽鳥は穏やかな声色で「参ってはいないかい?」と問いかけた。

参考:『ブギウギ』第49話、スズ子(趣里)とりつ子(菊地凛子)のステージが開演する

 スズ子は「葬式とお祭りがいっぺんに来たみたいですわ。六郎は死んでんのに、世の中は『バンザ~イ、バンザ~イ』て……」と胸中を打ち明け、六郎(黒崎煌代)について語った。六郎を語るスズ子に、羽鳥は「面白い子だね」と返した。何気なく発された言葉だが、この言葉やスズ子の話を深く聞き入れる羽鳥の面持ちを通じて、羽鳥がスズ子の本心に寄り添っていることが分かる。弟との大切な思い出を語るスズ子のやりきれなさを、羽鳥は理解していたはずだ。スズ子を心配した羽鳥は、「久しぶりに食事でもしよう」と自宅に誘う。

 梅吉(柳葉敏郎)が突然、香川へ帰ると言い出す中、スズ子は羽鳥の自宅へ行く。そこには茨田りつ子(菊地凛子)もいた。自身の楽団を持ちながら、思うように歌えないスズ子とりつ子の前で、羽鳥が「くそ食らえだ」と口汚い言葉を吐く。

「誰も君たちから歌を取り上げるなんてできない。そんなこと許してたまるか」

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 羽鳥を演じる草彅の演技は魅力的だ。表情や声色は悠然としたままなのに、思うように歌や音楽を楽しめない現状に憤りを感じていることが伝わってくる。

 羽鳥はスズ子とりつ子による合同コンサートの開催を提案した。一井(陰山泰)ら楽団員は人前で音が出せることへの喜びをあらわにするが、スズ子は浮かない顔のままだ。歌に向き合おうにも、六郎の顔が浮かぶと歌に気持ちが入らなくなってしまう。「楽しいお方も……」で始まる歌を、歌い出すことすらままならない。「歌いたい」と「歌えない」が入り混じるようなスズ子の沈痛な面持ちに、心が痛む。

 羽鳥を訪ねたスズ子は力なくこう言った。

「ワテ……もう、あきまへん。歌おう思たら六郎のことやら、いろいろ浮かんで喉が詰まるんです」

「ワテにはもう歌もない」

 まともに歌えなくなってしまったことで、スズ子は自分には“歌もない”と思うほど追い詰められていた。しかし羽鳥はそんなスズ子に新しい歌を手渡すのだった。「大空の弟」と名付けられたその歌は、スズ子が話した六郎への思いが詰まった歌だった。

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