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『タクティクスオウガリボーン』その手は既に汚れている―「Virtue」を問われる騎士道の忠義【ゲームで英語漬け#126】

Game*Spark

『タクティクスオウガリボーン』を象徴する「僕にその手を汚せというのか」というフレーズは、第1章のクライマックス「バルマムッサの大虐殺」でデニムに課された選択を指しています。大義を成すためには非道な手段も厭わないのか、その重い決断は時を経てもプレイヤーに衝撃を与えています。

ここの英語は“There is blood on my hands, how long till it lies on my heart?”と、日本語とは違って「僕の手は血で汚れている」と先に言っています。英訳は全体的に戦争のダーティな部分が強化されていて、嫌悪や憎悪のニュアンスが前面に出ていました。

Vyce:We are not theh enemy!
   Or are you so taken with your Galgastani masters you have forgotten?
Catiua:There’s no call for such rancor, Vyce. We should hear them out.
Old Man:Suppose we do fight. What then? Conflict will only lead to more suffering.
     At least here the winds of war do not howl in our ears,
     and our stomachs do not grumble.
Vyce:Shelter, fooder–you enjoy all the luxuries of cattle.
   Doubtless you will so long as you remain.


ヴァイス:オレたちは敵じゃない!
     それとも主人のガルガスタンに気を許して忘れちまったのか?
カチュア:そんな言い方必要ないじゃない、ヴァイス。話を聞くべきよ。
老人:仮に戦うとして、それでどうなる?争いは余計に苦しくなるだけじゃ。
   少なくともここでは戦争の嵐の唸りは聞こえんし、腹が鳴ることもない。
ヴァイス:衣食住、家畜の贅沢を満喫してらっしゃるようで。
     あんたが動かない限りずっとそのままだろうよ。

Luxuries:贅沢

Old Woman:Leave as you came. Let us live out our lives in peace.
      Today it’s the resistance, tomorrow who-knows-what,
      but you all sing the same tune.
      My son sounded much as you do– the war clalimed him six months ago.
      Will your violence bring him back?
Old Man:We want no part of your fight.
     You’re doomed to fail, any road. Galgastan is too powerful.
     Heroes you may be, but the pride always comes before the fall!

老婆:さっさと帰っとくれ。わたしらを静かに暮らさせておくれよ。
   今日は解放軍、明日は誰か知らんが、あんたらの言うことはいつもおなじさ。
   あたしの息子もおんなじ事を言ってたよ―半年前に戦争に行っちまったがね。
   あんたたちの暴力で息子が帰ってくるってのかい?
老人:おまえ達の戦いに加わるつもりはない。
   どのみち失敗するに決まっとる。ガルガスタンは強すぎる。
   あんたらは英雄かもしれんが、驕りは災いしかもたらさんぞ!

Sing the same song(tune):同じ事を言う

Sir Leonar:Listen to me. There’s something you must do.
     You must…you must kill them. All of them. Spare no one.

レオナール:聞いてくれ、君にやってもらいたい事がある。
      ……彼らを殺せ。全員だ。一人も残すな。

Duke Ronwey:We will finally have both the opportunity
       and the moral imperative to rid the world of the creature.
Sir Leonar:Denam and the others will not do this quietly.
Duke Ronwey:You will see to that as well, when the time comes.

ロンウェー公爵:これでようやく、あの怪物を世界から除く
        機と大義名分を両方手に入れたというわけだ。
レオナール:デニムや他の者は黙って見過ごさないでしょう。
ロンウェー公爵:その時は、君に対処してもらうとしよう。

See to ~:~に対処する

「Creature」呼びするなどバルバトスへの敵愾心を露わにし、ロンウェー公爵の過激な部分が見えますね。

Sir Leonar:You are with me then? It is the only way.
      The future of our people depends on it!
Denam:Stop this madness! What virtue can there be in taking innocent lives!?
Sir Leonar:You are yet young…your heart is pristine,
     though I daresay you hand have seen their share of bloodshed.
     All that required of you is to plunge those hand deeper.
     Bloody them not for survival, but for your cause.
     If you cannot do that, you do not belong in this battle!

レオナール:共にやってくれるな?他に道はない、我々の未来がかかっているんだ!
デニム:馬鹿な真似はやめろ!罪のない命を奪って、騎士の美徳はどうした!
レオナール:君はまだ若い…心も無垢なままだ…
      だが、君の手は既に血で汚れているんだよ。
      あとはその手をより深く突き刺すだけでいい。
      生き残るためではなく、大義のために血を流すんだ。
      それができないのなら、この戦いに参加してはいけないんだよ!

日本語では「うらやましい」とまで言って、高潔な戦いを貫こうとするデニムに裏腹な気持ちをぶつけていました。しかし、こちらでは戦いに参加した時点で“You hand have seen their share of bloodshed”で、既にこちら側にいるではないか、とデニムの甘さを咎めるような言い方です。

Vyce:What good are kinsmen who won’t lift arms for our cause?
   I’ll tell you. They’re as good as dead.
   If it’s retribution your fear, fear not–They’ll all be in their graves,
   thanking you for martyring them!

ヴァイス:オレたちの大義に武器を取らない同胞が何の役に立つ?
     教えてやるよ、死人も同然さ。
     報復が怖いんなら、恐れなくていい―全員墓に入ってから、
     尊い犠牲にしてくれたことを感謝するだろうよ!

Martyre:殉死する

Dame Ravness:You’d call such bloodshed “SERVICE”?
       Since when have we used our kinsmen’s lives as leverage?
       Our lord has betrayed us all.
       To think I was willing to give my life for such a man. What a fool I was.
Sir Leonar:I did not think you one to abdicate duty, Ravness.
      To break faith with lord and realm.
Dame Ravness:I break no faith. I renounce the duke… I renounce you all!

ラヴィニス:このような流血が「奉仕」だとでも?
      いつから我らは同胞の命を利用するようになったのだ?
      主は我等を裏切った。このような奴に身命を賭していたとは、
      なんと愚かだったか。
レオナール:義務を放棄するとは見損なったぞ、ラヴィニス。
      主君と国家への忠誠を破るというのか。
ラヴィニス:忠誠を破るものか。私は殿下を…おまえ達を見限るのだ!

騎士になると男性の場合「Sir」の称号がつきますが、女性の場合は「Dame」です。騎士は必ず君主への誓いの儀式を行い、神が介在するこの誓いを破るのは騎士道にとって何よりも重い罪です。

Dame Ravness:Am I not Walister?
Sir Leonar:Walister descended from Galgastani stock.
      But the fault is mine.
      I should not have placed such faith in one of mingled blood!
Dame Ravnes:How dare you!

ラヴィニス:私がウォルスタ人ではないと?
レオナール:ウォルスタだが、ガルガスタンの血を引いているだろう。
      だが悪いのは私だ。混血などに信を置くべきではなかったな!
ラヴィニス:貴様、よくも!

Stock:家系
Mingle:混ざる、交流する

Dame Ravness:Wait… Leonar! Vyce!
Vyce:Heel, Ravness. Your yap like the mongrel you are!
Dame Ravness:Leonar…Do not think you can escape…Judgement for you deeds.

ラヴィニス:待て…レオナール、ヴァイス!
ヴァイス:ほら来いよ!「雑種」みたいによく吠えるな!
ラヴィニス:レオナール…逃れられると思うなよ…おまえの所業への裁きから―

Heel:来い!(犬への命令)
Mongrel :雑種

先のレオナールの「Mingled」を受けて、ヴァイスはさらに悪意がある「Mongrel」を使ってラヴィニスを罵倒します。実際にやると確実に人間関係が壊れるので真似をしないように。

「Virtue」と「Faith」を加えることで、「手を汚す」に英語版では騎士道の文脈が乗せられていました。騎士の道徳心や敬虔さは武士の忠義とは違う感覚なので、戦記物ではそれらのニュアンスを汲み取れるよう心がけましょう。

おまけ




 
   

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