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名球会イベント前倒し帰国で来季へ…中日・大島洋平の危機感と15年目への覚悟

ベースボールキング

名球会イベント前倒し帰国で来季へ…中日・大島洋平の危機感と15年目への覚悟(C)ベースボールキング

◆ 「出続けられるだなんて思っていません」

 晴れのイベントの途中離脱を伝えることが来季への覚悟の表れだった。

 今季、2000安打を達成した中日・大島洋平。名球会員の仲間入りを果たした後に待っているのは、海外での会員向けイベント。

 新会員としてあいさつし、触れ合い、親交を深める。竜の背番号8は、年末に予定されている日程を一日、前倒しして帰国する選択をした。


「どうしてもトレーニングしたかったんです。前後の日程を見ながら、『ここ』をやらないとダメだなって思って。もちろん、重要な場には出させていただきます。フリーの時間は削ってもいいのかな、というところで早く帰国することになりました」

 ハイスピードでの2000安打到達だった。1787試合での達成は、3000安打へ突き進む巨人・坂本勇人から4試合遅れただけ。大学、社会人をへた名球会入りは古田敦也、宮本慎也(ともにヤクルト)、和田一浩(西武、中日)に続き史上4人目。

 中軸やつなぎ役を務めた過去3選手との役割は違えど、いずれの名プレーヤーを上回るペースでヒットを積み重ねた。


 レギュラーで出続けたい危機感がトレーニングの日程確保へ突き動かす。

「出続けられるだなんて思っていません。監督から『大島を出さなきゃダメじゃん』と言われる存在にならないといけません」

 11月には球団と契約更改交渉し、現状維持の推定年俸2億5000万円+出来高でサイン。来季は2年契約の2年目となる。


 トレーニングのテーマは右足親指の機能改善。

 チームトップ打率2割8分9厘の裏側では「右脚が使えない」と苦しんでいた。

 きっかけは、昨季4月27日の阪神戦(甲子園)。西勇輝から右膝へ死球を受けた。

「神経が切れたような感じなんです」

 初めは、足首がブラブラした。脳の指令を筋肉が受け付けないから、歩行していてつま先が地面に引っ掛かり、転びそうになるところからスタート。

 トレーナー、医師からの言葉を総合した結果、戻ったと言える状態までかかる月日は2年だと分かった。

 2023年は回復途上。何とか試合に出られる状況にもっていって、Hランプを灯し続けた。


◆ 「こいつじゃないとダメだと言われる選手にならないと」

 来年39歳イヤーの15年目。若手への視線は厳しい。

 自身が20代のころは、試合のない月曜日、ナゴヤ球場の屋内で打撃マシンと向き合った。

 10年以上たち、休日返上する若手はほぼいない。是非はともかく、マシンの稼働時間は減った。それがドラゴンズの現状なのだ。

「(若手の練習量は)足りていないでしょ。(練習する姿を見ていても)何のためにやっているのかな、というのが多い。練習のための練習が多いですね。本人の意識は分からない。僕が客観的に見た感じです。本人はもしかしたら、意味があると思ってやってるかもしれない。でも何の意味があるんだろうなと思って見たりする時はありますよ。単にやるんだったら意味ないんで。自分がこうしたいからこれをやってみるみたいな。意図がないともったいない。自分がこういう選手になりたいから、何をしたらいいか。そのために何をしたらいいかと、いろんなことやってみる。だったらいいなと思う」

 もどかしさは感じている。簡単に手を差し伸べるのが、成長への最短距離ではないと知るから、遠くから見ている。

 名球会のイベントを終えたら、年越しを迎え、カレンダーは2024年となる。

「2年連続最下位で、チームとして厳しい状況でも、将来のある子はいるんです。今年は試合に出してもらっている状況。いま出ているメンバーが、僕も含めて、こいつじゃないとダメだと言われる選手にならないとダメです」

 大島は大島の準備をし、代えの効かない選手として15年目もスタメンを張り続けたい。


文=川本光憲(中日スポーツ・ドラゴンズ担当)

 
   

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