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『ブギウギ』富田望生を趣里の弟子役になぜ抜擢? スタッフ陣にも愛される撮影の裏側

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『ブギウギ』写真提供=NHK

 NHK連続テレビ小説『ブギウギ』が現在放送中。“ブギの女王”と呼ばれる笠置シヅ子をモデルに、大阪の銭湯の看板娘・花田鈴子=福来スズ子(趣里)が戦後のスターへと上り詰めていく姿を描く。

参考:『ブギウギ』梅吉、ついに『おちょやん』テルヲ化? “朝ドラダメ親父列伝”を紐解く

 制作統括の福岡利武が「戦争という時代の中で、窮屈になっていくスズ子」とテーマを語る第9週。戦争の波が押し寄せ、三尺四方の枠内で歌うよう命じられるなど、スズ子は舞台人として表現に苦しむ一方で、酒に溺れる父・梅吉に手を焼く日々を過ごしていた。

 そんな中、第42話で「弟子にしてくんちぇ(ください)」と突然、スズ子の前に現れたのが小林小夜(富田望生)。福岡は「小夜のモデルとなった人物はいない」とした上で、「笠置さんはすごく面倒見のいい方で、相談に来た若い人たちを親身になってお世話していた、という話がありまして。取材をする中でも、困っている人を見捨てずに『おいで、おいで』と受け入れていたと聞いたので、そういった要素は取り入れたいなと思っていました」とキャラクター誕生の経緯を明かす。

 小夜を演じるのは、富田望生。福岡は「ヒロインのオーディションを受けていただいた際に、魂のこもった熱いお芝居をしてくださいました」と振り返り、「心揺さぶられる素敵な女優さんだというのは、『なつぞら』でご一緒してよく知っていましたので、“いろいろと引っ掻き回す、でも根はいい子”という人物像をうまく演じていただけるのではないかと思いました」と起用理由を説明する。

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 第9週から、脚本が足立紳から櫻井剛へとバトンタッチ。福岡は「櫻井さんの初稿に、小夜は福島言葉だと書かれていたんです。偶然にも富田さんは福島出身で、初稿を読んだイメージにもぴったり合っていました。そこに不思議なご縁を感じましたし、スケジュールもタイミングよくハマり、自然と富田さんに決まっていきました」と、そのめぐり合わせに驚いたという。

「櫻井さんは茨城県日立市のご出身で福島の方言もわかるので、最初から『おれを弟子にしてくんちぇ』と書かれていて。とっても素敵なセリフですし、それを見事に富田さんが演じてくれました。『会津磐梯山』を歌う小夜ちゃんも本当に歌がうまくて、歌手でもイケるんじゃないかなと思うほどに素晴らしかったです」

 さらに福岡は、富田の魅力について「なんとも言えない可愛げがあって、屈託のない笑顔も素敵ですし、怒ったら怒ったで一生懸命ですし、喜怒哀楽の表現がやりすぎず、やらなさすぎず、ちょうど良くて。この先も小夜ちゃんにどんどん引き込まれていきます」と語り、「戦争が始まると“もんぺ姿”になっていきますが、日本一もんぺが似合う役者さんじゃないかなと思っています」と付け加える。

「感情的なお芝居が本当にお上手なので、“スズ子に寄り添う懸命な健気な小夜ちゃん”という場面がたくさん登場しますが、本当にかわいらしいなと。趣里さんとも仲よく現場でお話されていますし、スタッフからもすごく好かれていて、富田さん自身も楽しく演じていただけていると思います」

 既出の通り、第9週から脚本家が交代したが、福岡は「いい意味で、観ている人にはわからないのではないか」と述べ、「キャラクターをうまく引き継ぎつつ、櫻井さんならではの“心のあや”といいますか、すれ違ったり、噛み合ったりするセリフの細やかさも含めて、戦争で窮屈になっていくところを丁寧に描いていただけました。緻密な展開によって、各キャラクターに寄り添える物語になっていると思います」と自信を見せる。

 第43話で、お互いのことを深く知る間もなくスズ子のもとを離れた小夜。だが、キャスト発表時に富田が「小夜ちゃんの見つめ方で、(スズ子の)支えとなれますよう尽力して参ります」と語っているだけに、ここから2人がどう絆を深め、苦しい時代を乗り越えていくのか。その関係性の変化に注目したい。

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