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西島秀俊が”神の診察眼”を持つ医師を演じる、ドラマ「無痛~診える眼~」の魅力に迫る

HOMINIS

第74回カンヌ国際映画祭や第94回アカデミー賞など、国際的な舞台で多くの賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」(2021年公開)で主演を務め、今や世界的な俳優となった西島秀俊。今年4月には米国の大手タレントエージェンシーと契約したというニュースが流れたり、国内でも11月23日公開の北野武監督作品「首」に明智光秀役で出演するなど、話題と活躍の舞台は増え続ける一方だ。

俳優のみならず、声優やナレーターとしても活躍し、これまでに多くの作品や番組の制作に携わってきた西島。そんな西島が「毎日現場に来るのが楽しみ」と語ったドラマがある。2015年に放送されたドラマ「無痛~診える眼~」だ。

「無痛~診える眼~」で医師を演じる西島秀俊

(C)フジテレビジョン/共同テレビジョン 原作:久坂部羊「無痛」(幻冬舎文庫)

本作は医療ドラマと刑事ドラマの要素を併せ持つ意欲作で、西島は見ただけで人の疾患が診断できる”神の診察眼”を持つ天才医師・為頼英介を演じる。英介は犯罪を犯す可能性がある人物に見られる”犯因症”を見抜くこともできるため、正義感の強い刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)に捜査協力を依頼され、さまざまな事件を解決に導いていく。

物語は、在宅治療をしている老人の往診シーンから始まる。老人の孫のラジコンを修理してあげた時の無邪気な笑顔、また老人が「おじいちゃんの病気は、どんな先生でも治せない」と語った時の痛々しい表情などから、英介が患者の心に寄り添う医師であることが伝わってくる。

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(C)フジテレビジョン/共同テレビジョン 原作:久坂部羊「無痛」(幻冬舎文庫)

その直後、通り魔事件に巻き込まれた時に、刺された妊婦や義姉・井上和枝(浅田美代子)に迅速に応急手当をし、到着した救急隊員にテキパキと指示する姿からは、医師としての責任感、傷ついた人を救わずにはいられない強い想いが垣間見える。物語の開始早々に”為頼英介”というキャラクターの人間像が強く印象付けられるのは、やはり西島の演技の力と言っていいだろう。

また、生死と向き合う医師を演じる一方で、和枝の病室で大口を開けてうたた寝したり、何も食べずに家に帰ったところにお弁当の差し入れがあって大喜びしたり、どこかに実在していそうなのんきなイケメンおじさん、といった姿も西島は見せてくれる。

実は本作の制作にあたって、西島は佐藤祐市監督から「普段会って、ぼんやりと笑っているキミの姿をそのままドラマで見せたい」と言われたという。本作には和枝と英介のほのぼのとした食事シーンや、甘いものに目がないという西島がスイーツを頬張るシーンなども多くあり、「普段着の英介=素の西島」が見られるところにも注目してほしい。

物語はアパートでの老人殺人事件や、妄想型統合失調症と診断され無罪となった男の再犯などを解決していくと同時に、早瀬が追いかける凄惨な一家殺害事件の手がかりや、早瀬自身が抱える問題、無痛治療を目指す白神メディカルセンターの院長・白神陽児(伊藤英明)との関係など、さまざまな要素が絡み合いながら進んでいく。

そして物語の要所で、西島はその演技力によって英介の心情を如実に伝えてくれる。例えば第3話で、刑事である早瀬に”犯因症”が出ると伝えた時の厳しい目つきとセリフのテンポは絶妙だし、”犯因症”を治してくれと頼まれたときに見せる険しさと辛さが混ざった表情には、治す方法がわからないことへの無力感と、自分の中に巣食う矛盾に苦しむ早瀬を思う気持ちが混ざっているのがよく分かる。

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