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大泉洋×月川翔、映画『ディア・ファミリー』で初タッグ 共演に菅野美穂、福本莉子ら

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『ディア・ファミリー』(左上から時計回りに)大泉洋、菅野美穂、新井美羽、福本莉子、川栄李奈 ©2024「ディア・ファミリー」製作委員会

 主演に大泉洋を迎え、月川翔が監督を務める映画『ディア・ファミリー』が2024年6月14日に公開されることが決定した。

参考:大泉洋はどんな役も自分色に染め上げる 『ノーサイド・ゲーム』ほか新境地を切り拓いた3作品

 本作は、2019年に『文藝春秋』の連載「後列のひと」で取り上げられた、ビニール樹脂製品の町工場の経営者・筒井宣政(東海メディカルプロダクツ・前社長)が生み出した、世界で16万人もの命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生秘話を映画化する人間ドラマ。

 監督を務めるのは、映画『君の膵臓をたべたい』や『君は月夜に光り輝く』、『連続ドラマW そして、生きる』(WOWOW)で死生観にまつわる作品を生み出してきた月川。『しんがり 山一證券 最後の12人』で第36回講談社ノンフィクション賞を受賞し、『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』などを手がけたノンフィクション作家・清武英利が20年以上に渡り行った緻密な取材ソースを原作に、『永遠の0』『糸』『ラーゲリより愛を込めて』の林民夫が脚本を担当する。

 本作が初タッグとなる主演の大泉と月川監督は、撮影中も細かくディスカッションを重ね信頼関係を構築。筒井家の面々と対話をしながら役作りを重ね、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代と4つの時代の完全再現を目指した。

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 生まれつき心臓病疾患を持っていた幼い娘・佳美に突き付けられた「余命10年」という宣告。どこの医療機関でも治すことが出来ないという現実。そんな絶望の中、小さな町工場を経営する父・宣政は「じゃあ俺が作ってやる」と、人工心臓を作ろうと立ち上がる。知識のない中で始まった医療器具の開発は、限りなく不可能に近く、前途多難だった。「ただ娘の命を救いたい」という一心で、父と母(陽子)は人工心臓・カテーテルの勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金を用意して何年もその開発に時間を費やす。あらゆる医療関係者にそっぽを向かれる中、佳美の命のリミットは刻一刻と迫っていた……。

 余命10年を宣告された娘を救うために、すべてを投げうって「IABP バルーンカテーテル」の開発に挑んだ筒井宣政をモデルとする坪井宣政を、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や、『月の満ち欠け』の大泉が演じる。実際に一人娘を持つ大泉は今作に臨むにあたって、「脚本を読んだ時『私の命はもう大丈夫だから、その知識を苦しんでいる人のために使って』という台詞に心を突き動かされました。自分も子供の親として、引き受ければとても苦しい撮影期間になるということは予想できましたが、娘の命を救いたいという一心で立ち上がり、絶対に諦めないこの家族の強さが観た人を必ずや勇気づけてくれると信じて、出演を決めさせていただきました」とコメントした。

 娘のためにがむしゃらに奔走する宣政を献身的に支える妻・陽子を演じるのは、菅野美穂。菅野は、宣政が迷った時には「次はどうする?」とお尻を叩き、夢の実現のため、共に歩む強さを持つ陽子について、「何度上手く行かなくても、諦めずに、その度に工夫して再び挑戦する姿勢に、父の娘への強い思いが、諦めきれない愛情が浮かび上がって、胸を掴まれたような気持ちになりました。また、奥さまの陽子さんにオンラインでお話しを聞かせて頂き、陽子さんのお気持ちを預かって、役を全うできればという思いで現場に通っていました。ご家族の奇跡の実話を受け取っていただけたらと思います」と想いを明かした。

 「余命10年」を宣告される心臓病疾患を抱えた娘・佳美を演じるのは、『今夜、世界からこの恋が消えても』でヒロインを演じ、第46回日本アカデミー賞新人賞を受賞した福本莉子。福本は、「私が演じた佳美さんは生まれつき心臓に疾患があり20歳まで生きられないと医師に宣告されていました。それでもいつも前向きで一家の太陽みたいな存在だった佳美さん。撮影に入る前にご家族にお会いさせて頂き当時のお話を伺い、佳美さんが何故こんなにも強く優しいのかが分かりました。ご家族や佳美さんの想いを胸に精一杯演じさせて頂きました」と語っている。

 佳美の姉で坪井家の長女・奈美を演じるのは、NHK連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』でヒロインを務めた川栄李奈。坪井家の3姉妹を支える役どころを担った川栄は「作品が始まる前に、ご家族のみなさんとお会いし、奈美さんとはリモートでお話しをする機会を頂きました。奈美さんが『妹の前では明るく振る舞っていましたが、陰ではずっと泣いていましたよ』と仰っていて、いつも明るくみんなを励ましてくれるお姉ちゃんと辛くて苦しくて気持ちが溢れ出す奈美さん、その両面を精一杯演じようと、自分なりに一生懸命役に向き合いました」コメントを寄せた。

 奈美と佳美の妹で末っ子・寿美を演じるのは、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』、NHK連続テレビ小説『わろてんか』などの新井美羽。新井は、「作品に入る前に、実際に寿美さんにお会いする機会をつくってくださり、ご家族のことや姉妹の関係性について聞かせていただきました。役作りをする上で、家族としての立ち位置や、どんな風に演じたらいいのだろうと悩むところはあったのですが、寿美さんが『好きなようにやっていただいて大丈夫です。』と言ってくださり、心強かったです」と語っている。

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