ミランに所属するポルトガル代表FWラファエル・レオンが、かつてのチームメイトである“王様”との思い出を語った。20日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』がコメントを伝えている。
現在24歳のR・レオンは母国の名門スポルティングで頭角を表し、リールでのプレーを経て、2019年夏にミランへ完全移籍。加入当初からウイング(WG)の定位置を掴むと、3年目の2021-22シーズンは公式戦42試合の出場で14ゴール12アシストをマークし、11年ぶりのセリエA制覇に大きく貢献した。今シーズンからは“10番”を背負っている。
今やミランの“エース”となったR・レオンだが、昨シーズンまでの同クラブの前線には絶対的な“王様”が君臨していた。同選手の加入からおよそ半年後、圧倒的な得点力とカリスマ性を兼ね備えたストライカーが『サン・シーロ』への帰還を果たす。元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチだ。
かつてミランで2010-11シーズンのセリエA制覇を経験したイブラヒモヴィッチは、その後パリ・サンジェルマン(PSG)やマンチェスター・ユナイテッド、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーを経て、2020年1月にミランへの電撃復帰を決断。当時38歳と大ベテランの域に達していたもののその得点力は健在で、2021-22シーズンにはセリエAで8ゴールを記録し、チームを再びスクデット獲得に導いた。
そんな“王様”の存在はR・レオンにとっても特別だったようだ。ミランの「10番」は昨シーズンまで共にプレーしたイブラヒモヴィッチについて次のように語っている。
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「僕には常に重要なチームメイトがいたんだ。僕が良いプレーをしている時、ズラタン・イブラヒモヴィッチは何も言わなかった。しかし、僕が悪いプレーをした時には、技術的なことや細かいことに関して自分の意見を伝えてくれたよ。彼はディテールにこだわっていた。僕がコントロールミスをした時には『ラファ、こうやってコントロールして素早くゴールに向かうんだ。君のようなクオリティーと才能があれば、そのようなミスは許されない』と言っていたよ」
“王様”と貴重な時間を共にしたR・レオン。今シーズンはここまで公式戦16試合に出場し4ゴール4アシストと躍動している。