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「The OA」製作陣と“GG賞”受賞のエマ・コリンがタッグ 雪×閉鎖空間でゾクゾクさせるミステリー開幕<マーダー・イン・ザ・ワールドエンド>

WEBザテレビジョン

注目の俳優エマ・コリンが主演するドラマ「マーダー・イン・ザ・ワールドエンド」が11月14日より配信開始した。同作は、雪に包まれた人里離れた場所に招待されたZ世代のアマチュア探偵が事件に遭遇するミステリー。寒い冬がいよいよ到来するときに一段とゾクッとする物語の第1話と、第2話のさわりをレビューする。(以下、ネタバレを含みます)

■「ザ・クラウン」のエマ・コリンが主演

同ドラマは、熱狂的なファンを生んだSFドラマ「The OA」に主演したブリット・マーリングと監督のザル・バトマングリが再び組んだ作品。今作でブリットは企画・製作を務めると共に、主要キャストにも名を連ねている。

そして主人公ダービー・ハートを演じるのが、人気ドラマシリーズ「ザ・クラウン」のシーズン4でダイアナ元妃を演じ、2021年の「第78回ゴールデングローブ賞」テレビドラマ部門で主演女優賞を受賞して話題になったエマ・コリン。現在27歳のエマは2017年に映画デビューし、3年後の24歳のときに大役をつかんで一躍スターの仲間入り。今後のさらなる活躍が期待される一人だ。


■アマチュア探偵が人里離れた静養所で起きた事件の真相を探る

ダービーは科学技術に精通したハッカーであり、アマチュアの探偵。幼いときから検視官である父の仕事現場に付いて行き、成長してからは手伝うことも。その仕事で知ったのが身元不明で見つかる遺体の半数は事故死で、もう半数が未解決事件の被害者であることだった。

そんな中、身元不明の白骨遺体について手がかりを調べるうち、未解決事件の被害者の多くが女性だと分かった。その白骨遺体も女性で、連続殺人ではないかと考えたダービーは、ネットで知り合った同じく未解決事件を調査していたビル(ハリス・ディキンソン)と調べていく。

数年後、その出来事を記した本を出版したダービーは、億万長者の科学者アンディ(クライヴ・オーウェン)からテクノロジーの未来についての討論会に招待された。アンディの妻は、尊敬するプログラマーだったリー(ブリット)で、ダービーは驚きつつも喜んで出掛けることに。

アンディの手配したプライベートジェットに乗り、着いた先はアイスランド。さらに車で向かったホテルは、人里離れた場所にあった。

そこで初日の夜に衝撃的なことが起きる。ダービーと同じように招かれたゲストの1人がダービーの目の前で倒れ、その後、死亡が確認されたのだ。その死に不自然さを感じたダービーは、持ち前のスキルを駆使しながら調べ始める。



■Z世代探偵の面白さとサスペンスを盛り上げる秀逸なシチュエーション

ダービーたちがいるのは、辺り一帯雪が積もり、周辺には民家や他の施設もほとんど見当たらない場所。ケネス・ブラナー主演の映画「オリエント急行殺人事件」などもそうだが、雪と閉鎖的空間のマッチングは、冷えた空気感がこちらにも漂うようで、ミステリー&サスペンスにとって最高の舞台となる。

救急車を呼ぼうとしても嵐で難しかったり、警察が到着するのが翌日の日暮れ前だとされたりといった具合に、閉鎖的なシチュエーション。まさに本作のタイトルでいう、ワールドエンド=地の果て。そして何より、その空間には犯人であろう人物もいるのだから、ドキドキ感が高まる。

そこに加わるのが、デジタルネイティブ世代のダービーのハッカー技術や、一歩進んだAIアシスタントなど先進的なテクノロジーだ。それが物語の展開に独自性を持たせて、グッと面白くする。

ダービーのほか、ゲストは映像作家、中国でスマートシティ建設を計画する者、投資家、研究者など9人。アンディが5人、リーが4人を招いたという。そこに何か意味があるのかということも頭をよぎる。

物語は、ダービーとビルの過去と、ダービーがアンディに招かれた現在と、2つのタイムラインを行き来する。ダービーが過去は金髪で、現在はピンク髪であることから、今のところ困惑することはなく、逆に過去が描かれることでダービーの鋭さやスキルが引き立ってくる。過去の出来事も全容は明らかにされていないため、2つのフーダニットを追うというのも楽しい。

「現代のホームズ」と呼ばれているらしいダービーはどのように真実に近づいていくのか。Z世代らしい活躍を大いに期待していきたい。

「マーダー・イン・ザ・ワールドエンド」は、ディズニープラスのスターで毎週火曜に新エピソードを独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

 
   

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