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古川雄大と瀧山は正反対? 『大奥』は「私たち一人ひとりに問いかけてくるお話」

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古川:瀧山は多少のユーモアもあるのかもしれませんが、基本的にはど真面目でプライドや負けん気の強さもある。そこが人から滑稽に見える、彼の天然っぽさなのかなと思っています。ただ僕が時代劇というイメージを強く持ち過ぎてしまっていたのか、撮影が始まったばかりの頃は瀧山の真面目な部分を全面に押し出してしまい、彼の良さを出しきれていませんでした。監督から「もう少し大らかに」とアドバイスをいただいて、ようやく役が掴めたような気がします。また瀧山は目力があり、そこに彼の頭の良さが表れていると感じたので、まっすぐな視線を意識しました。

――他にも役づくりで苦労された部分はありましたか?

古川:今回は役づくりの面でスタッフの皆さんにたくさんサポートしていただきました。例えば、その時代に応じた所作や言葉遣い、イントネーションなどを一から徹底的に指導していただきました。それでもやはり台詞が難しく、なかなか覚えられなくて苦労しましたね。ちょうどオファーをいただいた時が『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)の撮影中で、春日局役の斉藤由貴さんと現場でいろいろとお話をさせていただき撮影に挑みました。

――Season1では視聴者側だった古川さんが、「大奥の世界に入ってきたな」と実感できた場面は?

古川:セットもすごかったですし、初めてフルメイクで豪華な衣装を身にまとった瞬間です。あとは現場の雰囲気。皆さん一人ひとりがこの作品に愛情を持って臨んでいらっしゃることをひしひしと感じました。それこそ、瀧山が着る裃も背中の流水紋がより美しく流れるように3回ぐらい入れ直してくださったそうです。

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――実際に流水紋を背負ったご自身を見ていかがでしたか?

古川:背中に入っているので直接は見れていないのですが、写真で拝見した時は圧倒されました。瀧山憧れの流水紋をとても綺麗に仕上げてくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。決め台詞の時も流水紋を羽織っているので、オンエアを楽しみにしていてください。

――ちなみにご自身では似合わないと思っていたまげ姿や、瀧山の陰間時代の花魁姿はいかがでしょうか。

古川:まげ姿が似合うかどうかは、自分では正直わからないので、視聴者の皆さんの判断に委ねたいと思います(笑)。ただ、花魁姿に関しては皆さんに「わ! 綺麗だな」と思っていただけたら嬉しいです。そこにもまだ不安は残っていますが、女性らしさを表現できるように心がけました。女性の歩き方や動きを細かく意識しながら表現しつつ、それが時代設定に合っているのかどうかを現場で確認させていただきました。

●『大奥』は“本当にこうだったんじゃないか”と感じるほど

――瀧山は身を売られた過去がありながら、阿部正弘に見出され、大奥で大切な人との出会いや別れを経験します。古川さんが思う瀧山の人生の魅力は?

古川:1つの出会いが180度人生を変えてしまうというのは、夢がありますよね。自分もそういう経験をしてきましたが、運命を変えるような人と人との繋がりや、出会いの大切さが瀧山にとって人生のテーマになっている。もちろん彼はいろんな人との悲しい別れも経験するけども、それを前向きに乗り越えていこうとする姿は観ている方にも力を与えるのではないかなと思います。

――そんな激動の人生を生きた瀧山のどんなところに共感し、また尊敬していますか?

古川:瀧山はすごく優秀で学習意欲があり、どんな状況であっても夢を捨てない志の高い人だと思います。また、男女問わずいろんな方を相手にできるコミュニケーション能力の高さは尊敬に値しますし、僕とは正反対ですね(笑)。一方で忠義に厚く、心を開けた方には過保護なほど愛情を注ぐところは自分と似ていて共感できます。

――瀧山は大奥総取締の在籍期間も長く、そのコミュニケーション能力の高さでたくさんの人物と接する役柄です。古川さんは共演者の皆さんとの関係性をどのように作っていかれたのでしょうか?

古川:やはり現場でのコミュニケーションです。特に正弘役の瀧内さんはお話が上手な方で、僕の方が年上なのですが、現場ではとても助けていただきました。瀧内さんとのコミュニケーションによって演技が引き出された部分もたくさんあります。瀧山が最初こそ敵視しながらも、最終的にはバディとして長年時を共にする胤篤役の福士くんとは、一番会話をしたかもしれません。福士くんもすごく明るい方で、率先して現場の空気づくりをしてくれましたし、そのおかげで距離もどんどん縮めることができました。

――瀧山が大奥総取締としてお仕えする家定役の愛希れいかさん、家茂役の志田彩良さんの印象は?

古川:愛希さんとは舞台でもご一緒させていただきましたが、一貫して職人なイメージです。周りに気を遣いながらも、現場からとても集中して家定でいるような役づくりをされているので、あまり役とのギャップがありません。一方で、志田さんはとても柔らかくかわいらしい方なのですが、家茂を演じている時は芯の強さをしっかりと感じさせます。あとはお二人ともそうなのですが、家定と家茂に共通する、周りを包み込むような存在感がありました。

――男女逆転の大奥を描く本作において、男性と女性の役割について改めて考えさせられたことはありますか?

古川:難しい問題で明確な答えはまだ見つからないんですが、僕自身は女性の方がすごいなと思うことが多々ありますが、男女は対等であるべきだなと思っています。昔は特に男女の格差が今の比にならないくらい激しかったでしょうし、物語のラストも「本当にこうだったんじゃないか」と感じるほど妙にリアルで、私たち一人ひとりに問いかけてくるお話になっているなと思いました。

――瀧山にとって、大奥とはどういう場所だったと思われますか?

古川:陰間時代からの夢が果たされた場所なのかなと思います。大変なこともありながら、誰かに忠誠を尽くし、充実した、そして夢のような時間だったのではないかと。Season2では、人というよりもその大奥にスポットが当たり、瀧山はそこにうごめく人々の思いを見守っていきます。もちろん全てが順撮りではなかったのですが、家定の次に家茂の時代という形で撮影していただいたので、僕自身も積み重なっていく人の思いというものをリアルに、より濃く感じることができました。

――改めて、本作の撮影現場はいかがでしたか?

古川:皆さんこだわりも愛情も強く、撮影以外にも作品のために割いてくださっている時間がたくさんあるのだと思います。その分、僕も負けないように頑張ろうという気持ちで撮影に挑むことができました。撮影はあとわずかしか残っていませんが、まだまだ緊張感を持って臨みたいと思います。

――古川さんは2020年のNHK連続テレビ小説『エール』以降、ドラマへの出演が相次いでいます。映像作品ならではの面白さや、ご自身なりの舞台におけるお芝居との切り替えやリフレッシュ方法などがあれば教えてください。

古川:何カ月も稽古を重ねる舞台とは違い、映像作品は現場で生まれる化学反応みたいなものが面白いのかなと思います。切り替えはあまり意識していなくて、自然と切り替わってくれていたらいいなと。自分なりのリフレッシュ方法でいえば、辛いものを食べること。得意ではないんですが、好きなんです(笑)。気分転換がしたいなと思ったら、どちらかというと僕は食に走るタイプかもしれないですね。

(取材・文=苫とり子)

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